「礎」 〜創立30周年(昭和50年)記念 筑波産の庭石〜
※「筑波の石に総意結集」 (校報 第197号 昭和50年2月22日発行 より)
二月四日、本館正面玄関前庭に、筑波産の、黒牛が伏しているような
大きな庭石が置かれた。
これは、本校創立三十周年を記念して、二千余名の在校生諸君が
醵出して購入したものである。
この件は、昨年十月初旬の生徒会執行部役員会で提案され、
数回にわたるHR委員会、生徒総会をへて決定したもので、
生徒の総意がこの石に結集した訳である。
校内のソメイヨシノもちょうど盛りを迎え、時折吹き来る春風に梢が揺れては、花びらがしきりに宙を舞っていました。
こうして季節が目まぐるしく流れる中、学校は新たな年度を迎えました。
今日は、在校生たちがそれぞれに進級した教室にて気分も新たにクラスメイトたちと顔合わせを行った後、中高それぞれ一堂に会して「始業式」に臨みました。
…… 新しい「年」の始まりに、2つの目標を提示しておきます。
まずは、「学習の習慣化」です。これからAI等による技術革新によって、
これまでの人間の労働力がそれらにとって代わられる時代がやってきます。
果たして「使われる人間」となるのか、逆に「使いこなす人間」となるのか、
その分かれ目はひとえに揺るぎない実力を持っているかにかかっているといえましょう。
次に、「基本的生活習慣の確立」です。日頃の挨拶をはじめとして、
基本的な生活上の良い習慣は、人間関係を構築して行く上での基礎となることをお忘れなく。……
(学校長 中学・高校「始業式」訓話 より)