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中学2年女子特別授業 「働くということⅡ ~世の中のしくみを知ろう!~」.

投稿日2008/10/17

「働くってどういうことだろう?」
 
この素朴な疑問に、みずから答えを見出していくきっかけの場を供する、中学2年女子対象の特別授業
今回も、 社団法人〈経済同友会〉 を通じて、各界でリーダーをつとめていらっしゃる方々をお招きして、講演をお願いいたしました。
 
Theme1:「  creation ~日本の食文化から見えるもの~ 」
 講師 浦野 光人(うらの みつど) 先生
     (株式会社 ニチレイ 代表取締役会長)
 
Theme2:「  technology ~イノベーションが世界をリードする~ 」
 講師 井上 健(いのうえ たけし) 先生
     (日本電設工業 株式会社 代表取締役社長)
 
Theme3:「  business ~モノを売る仕事~ 」
 講師 鰐渕 美恵子(わにふち みえこ) 先生
     (株式会社 銀座テーラー グループ 代表取締役社長)
 
 
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◆理科会館1階の中学理科室を会場にした「ニチレイ」の浦野先生は、「基本五味」を識別できるかの実験を交えながらのお話でした。
ちなみに「基本五味」とは、「甘味・塩味・酸味・苦味・旨味」。生徒らは楽しそうに、一見、単なる水にしか見えないそれらをなめたりかいだりしながら各味を確認していました。
 
「・・・本当のおいしさというものは、食品そのもののもつおいしさに加えて、『精神的なおいしさ』が加わらなければなりません。・・・」
 
 
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◆スライドや映像などを織り交ぜながら女性の各界での活躍ぶりを紹介なさった「日本電設工業」の井上先生は、今や電車に乗るときの必需品ともなっている「Suica」生みの親。そのプロジェクトは、かつてNHKの「プロジェクトX」でも紹介されました。
 
「・・・便利なものも、しだいに『あたりまえ」なものとなる。その『あたりまえ』を「つくる」のが技術です。それには、好奇心と何事にも挑戦する気持ちが必要です。・・・」
 
 
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◆紅一点「銀座テーラー」の鰐渕先生は、主婦であった自分がなぜ仕事をするようになったのか、ご自身の生い立ちも含めてお話になられました。それによれば、結婚して育児に奔走する中、義父にあたる創業者が他界、時同じくして社長であった夫までも病に倒れるというがけっぷちに。そのピンチを救うべく前線に出ていかれたのだとか。
 
「・・・まず私が取り組んだことは、『朝の勉強会』でした。経営のなんたるかを学ぶとともに、そこでは貴重な『知恵』を得ました。さらに多くの『人』も得たのでした。そして、もっとも大切なのは働く者たちの『心が一つに』なっているかという教訓を得たことでした。」
 
 
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ひととおり、三会場を巡ったのち、理科室に戻ってみると、ちょうど浦野先生への質疑応答がおこなわれていました。
 
Q:どうやって売り上げをアップさせるのですか?
A:(苦笑) 消費者が食品に求める様々な要素、たとえば「おいしさ」や「簡単・便利」といったもののなかから、今何が求められているのかをしっかり見極めてターゲットをしぼることですね。
 
Q:先生の信念は?
A:(ますます苦笑) むずかしい質問ですね。・・・私の場合は、食の分野を通じて新しい価値を生み出していくことでしょうか。その実現のためにには、次の四つのことを心がけています。
  ① こころざしは高くもつこと
  ② ロジカル(論理的)で
あること
  ③ シミュレーションに裏打ちされた好奇心を抱くこと
  ④ クールヘッド & ウォームハート

 
 
考えてみれば、「学生」にとっての「働くこと」は、当面「勉強すること」。
この「勉強すること」もまた、3人の先生方がそれぞれにお話くださった「働くこと」の原理に通じていることにあらためて気づくことができました。
…勉強も、「精神的な楽しさ」が得られなければなりません…
…学習も、習慣となって「あたりまえ」となればホンモノといえましょう…
…学校では、みなが「心を一つに」して協力しなければならない場面がたくさんあります…

 
そして、なにより印象的だったのは、
はからずもお三方が「働くこと」の上で
もっとも重要なものとされていたのが、
「モノ」でも「お金」でもなく、
「人の心」であったことでした。

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