今朝、中高生徒会執行部の諸君たちが、臨時放送を通じて全校生徒に向けて熱い思いを伝えました。
その一つは、今なお復興ままならない被災地の方々への「ボランティア基金」の協力要請です。
生徒会では、これまでも久我山祭(文化祭)を含め継続的にさまざまな意図で「募金活動」を行ってきました。そんな折、豪雨や地震、台風など、列島はさまざまな天災に見舞われてきました。
「…私たちの『気持ち』を被災地にお届けしたい…」
高校副会長からの切なる率直な呼びかけでした。
続いてマイクをとった部長会議議長と中学生徒会会長からは、いよいよ11日(日)に迫った「高校ラグビー部の東京都決勝戦」と「中学ラグビー部の東日本大会出場」への応援要請がありました。
「…『花園』を目指しての熱戦をみんなで応援しましょう!…」
奇しくも、今朝の朝日新聞の「折々のことば」には、昨年亡くなった児童精神科医の佐々木正美の「ことば」(『子どもへのまなざし』より)が取り上げられていました。
「物事がうまくいっているときには、家族はどうでもいいのです」
鷲田清一氏は、逆に物事がうまくいっていないとき、すなわち苦しいときや辛いときのような踏ん張りどころをとらえて…
「… 子どもが困っているときはもう十分制裁を受けている。
… だから子を叱るのではなく、
やり直しのできる環境を作ってあげるのが家族なのだと。」
そうであるとするなら、私たちにとって「募金」や「応援」といった活動は、つまるところ、「環境づくり」のためのほんのささやかな行為なのかもしれません。