2年ぶりに実現した「プロムジカ女声合唱団2012年日本公演」〈主催:日本ハンガリー合唱交流委員会〉。
同合唱団の日本公演は今年でちょうど20周年を迎えたとのこと。一昨年の前回につづき、今年も中学生の合唱団を代表して本校「中学音楽部」が招待されそのステージに立つことができました。
このたび、直接その歌声を耳にする機会を得て、両者が求めてやまない音楽に共通するものを感じることができました。
それは、清澄さであり、美しい余韻であり、そしてなにより「合唱が大好き」という思いが歌にあふれていること。
まずは、歓迎演奏としてステージに立った本校の29名が、日本の心と命のありがたみ、さらに感謝の気持ちを、一曲一曲丁寧にホールいっぱいに響かせてくれました。
◇さくらさくら 日本古謡 信長貴富編曲
◇たましいのスケジュール 覚和歌子作詞 横山潤子作曲
◇影絵 覚和歌子作詞 横山潤子作曲
そして、いよいよ「プロムジカ」のステージへ。
さっそく指揮者のデーネシュ・サボー氏が誰もいないステージに向かって手を振り出したかと思えば、あちらこちらから歌声が響き渡り・・・
通路やバルコニーも舞台の延長としてホールの反響を見事にとらえた演出でした。
さらに、ピアノのみならず、リコーダーやフルートの演奏も交えて重厚なコーラスに彩りを添えていました。
なかでも、フルートの音色に合わせて演奏された「アヴェ・マリア」に至っては、思わず熱いものがこみ上げてきました。
そして、「ずいずいずっころばし」や沖縄民謡の「てぃんさぐの花」、さらにプロムジカ版「さくらさくら」といった日本の曲も披露、その素晴らしい演奏に音楽は国境を越えることをあらためて実感させられました。
今宵、そんなあっという間の180分。
その間、終始胸の鼓動がドキドキときめいていたのは、そうしたうっとりするような歌声のためだけでなく、思いがけず席が「プロムジカ」の美しい少女たちの、さらにお美しいお母様方に囲まれていたからにほかなりませんでした。(笑)