長いようであっという間の5日間。
最終日は、学問の神様、太宰府天満宮を目指しました。
途中、柳川の川下りに興じるクラスあれば、吉野ヶ里遺跡にて弥生時代へタイムスリップするクラスあり。
そして、福岡空港では、大変お世話になったバスの運転手さんとガイドさんとの涙、涙のお別れ。
旅の妙味というものは、究極のところ、景色でも建物でも特産物でもなく、その土地の「人」との出会いと別れであることを彼らは教えてくれました。
第2日を除いては、春めいたあたたかな陽気のもと、大きな病人もケガ人もなく、無事帰京を果たすことができました。
太宰府天満宮の本殿に向かう途中にある太鼓橋は、手前から過去・現在、そして未来へつづく3つの橋が並んでいます。その過去の橋を渡る際には決して振り返ってはならぬと言われています。
いよいよ、この先は各自の夢の実現に向けて臨戦態勢へ。しっかりと前を見据えて歩みを進めていきたいものです。そしてその事が成就したとき、思い出としてこの5日間を振り返ることにいたしましょう。
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柳川は水郷のまち。また、北原白秋の故郷でもあります。生家をたずねてみると、ちょうど雛祭りの段飾りと吊るし雛の「さげもん」が所狭しとにぎやかに飾られていました。
さて、柳川の食はなんといってもうなぎです。とはいえ、関東のそれとは異なり「蒸籠蒸し」。約20分間蒸しあげたことで、タレがしっかりご飯に沁みてなかなか濃厚な味でした。
さて、ポカポカ陽気のなかを、ゆるりゆるりと川下り。船頭さんが竹棒一本を巧みに操りながら、白秋の「まちぼうけ」を歌ってくださいました。
最後の訪問地は、太宰府天満宮。過去の橋を渡る時には、言い付け通りみんな振り返らずに整然と渡っていました。実に素直です。飛梅もちらほらとほころんでかすかに芳しい香りを振りまいていました。
福岡空港にて。寄せ書きされた色紙とこの旅行中の写真、そして西肥バスのテーマソング『シルバーブルー』の替え歌大合唱をもって感謝の気持ちをみんなで表しました。その歌の途中で感極まって涙あふれるガイドさん。それでも最後はみな笑顔でお別れです。
また会う日まで・・・ありがとうございました。