昨日、男子と入れ替わりに現地入りした女子部の生徒たち。
今日は、かの深田久弥が「個性・歴史・品格」の三拍子揃った山として讃えた「奥白根山」の懐深く分け入りました。
あいにく中腹の弥陀が池でガスが立ち込め、岩襖と形容された山頂に続く岩壁も雲の中。
加えて、風も強まりさらなる天候悪化の兆しも感じられたため、「山は決して逃げない」との思いから、頂上アタックはまたの機会といたしました。
その甲斐あってか、雨に洗われた山懐は、ひときわみずみずしく、緑の絨毯を敷き詰めたような苔生す山みちを辿り、開けたゴンドラ庭園では、高山植物の女王と呼ばれるコマクサにも出逢うことができました。
その後、無事にベースキャンプである「環湖荘」に戻ってみれば、「丸沼」の湖沼はそれまでの山上の賑やかさとは対照的に、疲れた身体をそっといたわるような静けさで出迎えてくれました。