女子部中学2年生対象に午後の時間を使って「華道」実習が行われました。
今日のお題目は、「たてるかたち」。
「・・・お花もわたしたち人間と同じ。
その立てた形のなかで、実は「足元」をいかに美しく見せるかがとても大切です。
ですから(剣山にさす)茎の部分には、
たとえば(薔薇の)葉などを添えるようにしてみるのもいいでしょう。」
「・・・花にとって、葉は命。
ならばなるべく落とさず摘まず活かすようにしたいものです。」
師範の先生からは、たいへん示唆に富んだお話が聞かれました。
「華道」に「生け花」。
主役はまぎれもなく「花」なれど、
その存在を生かすも殺すも、
それは「葉」の有り様にかかっているとは・・・
一杯の花器の
さらに剣山という針のむしろの上で
展開される「生ける」行為には
わたくしたち人間社会にも似た
持ちつ持たれつのドラマが
繰り広げられていたのでした。