ようやく中間試験も終了。
それとともに、また一つ季節が歩みを進めたようです。
佐々木信綱のあの唱歌のメロディーとともに…。
♪ 〜 卯の花の におう垣根に
ほととぎす 早も来啼きて
忍音もらす 夏は来ぬ 〜 ♪
『夏は来ぬ』 より
卯月とは、まさに卯の花咲くことからそう名付けられたとのこと。
陰暦では四月のことですが、今の暦では夏を呼び込むちょうどこの時期にあたります。
そんな折、今朝方、上水沿いの通学路にてその白い花が初夏の風に揺れていました。
花言葉のごとく、「古風」な「風情」ただよう由緒ある花。
その茎が中空であることから「ウツギ(空木)」とも言われ、古くから霍公鳥(ほととぎす)とともに多く歌集にも採られている小花です。
試験明けとともに、キャンパス内にも霍公鳥(ほととぎす)の囀りのように元気な声が戻って来ました。
今日から、第1学期も折り返しです。
卯の花の、過ぎば惜しみか霍公鳥
雨間も置かず、こゆ鳴き渡る
『万葉集』 巻八 大伴家持
訳) 卯の花が散ってしまうのが惜しいと思ったのか
霍公鳥が雨の間にもここを鳴きわたっています