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お天道様.

投稿日2012/5/21

 
  注) この画像は、限りなく肉眼に近いため、

     ぜひ「日食グラス」をかけてご覧ください。(笑)
      やはり、地学部さんの画像をお借りすればよかった・・・(笑)

                       2012.5.21  07:31
 
地球と月と太陽が一直線に並んだその瞬間、
あたり一面に漂っていた薄雲までが自然のフィルターとして
神秘的な天体ショーを見事に演出してくれました。
 
ふと「月を隠す一枚の木の葉」のことを考えました。
 
「・・・兼好の苦い心が(『徒然草』という)洒落た名前の後ろに隠れた。一片の洒落もずいぶんいろいろなものを隠す。一枚の木の葉も月を隠すに足りる様なものか。・・・」
                            (小林秀雄 『無常といふ事』徒然草 より)
 
聞くところによれば、太陽の直径は月のなんと400倍だそうです。
そんな卑小なものが、とてつもなく巨大な存在をその縁取りだけわずかに残して見せてくれたのがこのたびの「金環日食」でありました。
わずか5分ほどの神々しい光のリングは、その太陽が地球から月までの距離のこれまたちょうど400倍遠くに位置していることにより実現したのだとか。
 
「・・・徒然草という文章を遠近法を誤らずに眺めるのは思いの外の難事である所以に留意するのはよい事だと思う。・・・」 (同上)
 
このたびは「一枚の木の葉」が「月」に、
それに隠された「月」が「太陽」に相当するわけです。
つまりは、古来よりその満ち欠けにまで思いを馳せてきた「月」が
この地球上のすべての命を育んでくれる有難い「お天道様」の存在を
あらためて教えてくれたのだと思います。
その当時、多くのことを感じ、また同時にその多くをのみ込んだ
吉田兼好の深遠なる心を『徒然草』という洒落た名前がカモフラージュしてみせたように・・・。
 
今日から「中間試験」がスタート。
緊張感漂う教室には明るい日射しがさし込んでいました。

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