朝方、南庭の桜木にメジロの飛び交う姿がありました。
そんな今日の佳き日、期待に胸をふくらませた新入生たちが一堂に会して中高それぞれの入学式が挙行されました。
なお、式の前後には、花冷えの陽気を忘れさせてしまうほどにほのぼのとした記念撮影の列が続いていました。
どうかこの感激を忘れずに・・・。
中学入学式(10:00~) より
高校入学式(13:30~) より
◇ 学校長式辞 要旨 (中学・高校を統合)
風に耐える桜花の咲き誇るなか、今、こうして新たなスタートラインに立てたことは、とりもなおさずご両親やご家族のお陰です。まずはその感謝の気持ちを言葉にして届けましょう。
さて、これから始まる「久我山」生活のなかで身につけて欲しいことは・・・
まず第一に、仲間づくり。それをかなえるところの「心の力」を・・・。
あの震災の中でしきりにきかれた、あいだみつをの「奪い合えば足らぬ、分け合えば余る。」という言葉。これはこの国が古来より大切に継承してきた共存共生の心にほかなりません。
それは、まぎれもなく本校の建学の精神である「学園三箴」や國學院大學の設立の「告諭」に通じるものでもあります。
つづいて第二に、学校生活の主軸となる学習の習慣。文字通り「頭の力」を・・・。
やらされる勉強から自主的な学習へ。その姿勢を支えるのは、将来に向けた高い志と目標に相違ありません。
あのイチロー選手は、小学校の卒業文集に「将来はプロ野球選手に成りたい。その夢を実現する自信が自分にはある。なぜなら一年のうち360日練習を重ねてきたのだから・・・」と記しています。
また、スカイツリーのデザインを監修した澄川喜一先生(元東京芸術大学名誉教授)は、「好きなことを続ければ必ず夢はかなう」ともおっしゃっています。
そして第三に、部活動や生徒会活動を通じて「体の力」を・・・
タテにヨコに、多くの人との交わりを通じて、総合的な人間力を磨いて欲しいと思います。
とはいえ、中高の時代は失敗も許されるとき。その失敗から多くを学びつつ、いかなる困難にも打ち克つ力を体得していくことが肝要です。
こうした「三つの力」を養うことをもって、ぜひともこの「久我山」で「きちんと青春」の日々を送ってほしいと思います。