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中学3年『今、私の思うこと』全体発表会.

投稿日2008/2/14

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中学恒例の全体発表会が、1時間目に小講堂でおこなわれました。
 
  『今、私の思うこと』(3年生の部)
 
この行事は、高校での「弁論大会」とは異なり、決してその弁舌の優劣を競うものではなく、より多くの価値観にふれるための機会を供する場として毎年この時期に開かれています。
 
みなさんは、「百足虫の悲哀」という話をご存知でしょうか。
百足虫という虫は、その習性として、より上へ上へと進んでいきます。
文字通り多くの足を巧みに使いながら・・・。
そして、いよいよ枝先に到達したとき、
彼は、さらに上を目指して体をくねらせながら空中をさまよい始めるのです。
その挙句、とうとう力尽き無残にも地面にたたきつけられてしまうのだそうです。
彼がもし、最初に選んだ一本の枝先だけにしがみつくのではなく、
柔軟にUターンして他の枝に乗り移ることをしたならその寿命は確実にのびたことでしょう。
 
このことは、人間である我々にも当てはまることのようです。
一つの価値観にばかりしがみついていることで、円滑な人間関係が営めなくなってしまうというケースなどはまさにこれです。
偏狭なものの考え方から俯瞰的でかつ他にも耳を傾ける柔軟性のある考え方を身につけるためにも、この発表会の存在意義は大きいといえましょう。
 
さて、男女合わせて8クラスのそれぞれ代表が訴えかけたその「思い」は実に3年生らしい刺激に満ちたものでした。
 
  ※(以下、発表順)
 
〇男子 H田 君 『後悔』
  後悔することのみ多い毎日。
  しかし、部活の友だちがそんな自分をいつも支えてくれている。
  普段は面と向かっていえない「ありがとう」をこの発表会に託しての謝辞発表でした。
 
〇男子 Y島 君 『日本の理科』
  日本の理科離れの原因を鋭く追及。
  その打開策は、身近なものに「科学」を感じることがすべて。
  「なぜ?」のためにはリスクもやむなし。「科学にタブーはない」とは名言でした。
 
〇女子 K田さん 『あこがれのもやし少年』
  一人をこよなく愛する彼女の前に現れた不思議な「もやし少年」。
  その彼は、「家族」のそれに似て安心感を与えてくれる存在だった。
  孤独が孤独を呼びつつも、かけがえのない人間関係とは何かを示す温かなエピソードでした。
 
〇男子 K阪 君 『ONE FOR ALL』
  「花園で走り回る姿を見せてあげたかった」
  今は亡きおじいちゃんへの鎮魂歌。自分にとって大切な人、支えてくれる人・・・
  それは決して永遠の存在ではない。ゆえに、「今」が大切、との説得力あふれる訴えでした。
 
〇女子 W邉さん 『明日』
  誕生日に着ようと袖を通すことをしなかったドレス。
  とうとうそのまま着ることができずに終うこともこの世の中にはある。
  決して約束されない「明日」よりも「今日」という日を大切に生きたい。誠実さに満ちた発表でした。
 
〇男子 Y本 君 『壊されていく遊び場』
  大人たちは言う「最近の子どもは外で遊ばない」と。
  子どもらは反論する「遊べるだけの『外』がない」と。
  「遊び」の場も時も、創意工夫の宝庫なり。中学受験の是非にまで言及した勇気ある訴えでした。
 
〇女子 T田さん 『世界の子供たちへ』
  サラエボの少女が記したメッセージにみる、「一億二十四万人」の不遇な子どもらの声なき声。
  『・・・へ』と題して『・・・から』のメッセージをきちんと伝達してくれました。
  「銃声ではなく 笑い声を!」そのために私たちができることは何なのか、問題が提起されました。
 
〇男子 F津 君 『KY』
  「空気が読めない」の「空気」とは「気配・雰囲気」、「読む」とは「先々を見通す」こと。
  この場限りの「空気」として使われているこのフレーズに一石を投じました。
  大切なことは「先を見据えて」未来を築こうとする気構えなり。十分に「空気を読んだ」発表でした。
 
 
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発表者は、こうした真剣に耳を傾けてくれる聴衆によって支えられているのです。

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