今日は月に一度の「環境美化の日」。
それにあわせて実施された朝礼にて、
男子部長のS先生は、開口一番、厳しい口調で・・・
「私は、最近諸君を見ていてとても残念に思うことがあります。
今から1分間、自分自身に思い当たることがないか、じっくりと考えてみなさい!」
正直、ドキリとしました。
生徒の空いた席にちゃっかり座って耳を傾けていた私は背筋が思わずシャンと伸びたのでした。
そういえば、思い当たることがないでもないなあ。
忙しさにかまけて、最近本を読むペースが落ちてきたし。
犬の散歩や、風呂掃除もさぼっちゃったり。
なにより先月末には、インフルエンザにかかっちゃったし。
それに今朝・・・
娘に内緒で手作りチョコの試作品をこっそりつまみ食いしてきたし・・・・。
「はい、1分経ちました。いかがでしたか?
人間、完璧な者などいません。ですから、反省すべきことが次々に浮かんできた人はかえって前向きな考えの持ち主ともいえるでしょう。」
よ、よかった。ほめられた・・・。
「ところで、私が残念に思っていたのは、
最近『あいさつ』をきちんとできている人が少ないという現実です。
ポケットに手を突っこんだままの人、
軽く頭を下げるだけで声が出ていない人、
そして、まったくそのかけらもない人・・・・・」
S先生の話を聴いて
それこそ思い当たる人も多くいたことでしょう。
『あいさつ』の効用については、いまさら語るまでもありませんが、
あらためて・・・
◇誰でもできる
◇お金はかからない
◇相手を気持ちよくさせる
◇相手が気持よくなれば自分も気分がよくなる
◇遅いということはなく思い立った今からでも始められる
とはいえ、日本人は「間」や「空気」を大切にして
積極的なコミュニケーションを苦手とする人が多くいるのも事実です。
しかし、そうした苦手意識を克服するかのように昔から伝統的にあるのが「形式的なあいさつ」ではないでしょうか。
各種の武道や、華道、茶道などの「礼法」にそれは顕著にみられます。
そうした厳粛さをそのままとはいかないまでも、その態度を日常にぜひとも応用し習慣づけたいものです。
日本人が好む「以心伝心」の間柄というものは
最初からそうあるのではなく、
まずは、「あいさつ」からはじまった人間関係であることを忘れてはならないでしょう。