早春の大和路をゆく「関西方面校外学習」。
昨年は震災のこともあり実施が見送られましたが、今年も中高男女合わせて40名ほどの有志たちが集まり、三学期に入ってから本格的に事前学習を重ねてきました。
昨日の放課後、その学習した成果を発表し合うことで、参加者同士がたがいに理解を深める機会を持ちました。
発足当初から、中高や男女、さらに学年を越えての縦割り行事として行われてきました。今回も、高校生が中学生を、あるいは女子が男子をリードしながらプレゼンする姿が目立ちました。(笑)
主に「興福寺」と「阿修羅像」について調べた4班からは・・・
「興福寺の5つの謎についてお話しします!……
まずは、この寺がいつ生まれたかという問題ですが……
次に宗派としての法相宗について……
さらに今の興福寺はどんなことをしているのかというと……」
「阿修羅像と言っても、印度のそれと日本のものを比べると
だいぶその表情に違いがあります。
印度では、見るからに怒りの表情を見せているのですが、
日本では、眉間にしわを寄せて憂えているんです。
それはなぜかというと……」
また、「聖徳太子」と「法隆寺」について発表した2班からは・・・
「十七条の憲法中には『国司』という記述がみられますが、
これは太子の時代にはなかったはずなんです。
大化の改新において、中大兄皇子と
それを滅ぼしたとされる蘇我氏のいずれも
悪玉とすることなく、両者の緩衝剤として
実在しないはずの太子が神格化されたのではないか、
という考え方があります。……」
「法隆寺には蜘蛛の巣が張らない、雨垂れの跡がつかない、
五重塔の上に鎌が刺さっている、一つ目カエルがいる 等々
七不思議とされていることがあります。……」
「机上」から「現地」へ。
自分の足で歩きながら
自分の目でしっかり
学びを深めてきてほしいものです。
※ 平成23年度 関西方面校外学習
「奈良1300年の歴史をめぐる旅」
平成24年3月26日(月)~28日(水)〔2泊3日〕
主な訪問地:東大寺(特別拝観あり)・春日大社・法隆寺・唐招提寺・薬師寺
平城京跡(大極殿など)・興福寺・奈良国立博物館 etc