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目標は、高く遠く.

投稿日2007/6/18

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ここ最近、早朝のグラウンドの中央には、大きな「的」が設けられている。
そして、それ目がけて正門脇あたりから次々に矢が放たれたかと思うと、山なりの放物線を描いては小気味いい音を立てて「的」に吸い込まれていく。

都大会で優勝し、見事インターハイ出場を果たした弓道部の諸君が、「遠的」競技のために特別な稽古を重ねているのである。
さすがにこのときばかりは、元気な中学生たちの「早朝サッカー」も遠慮するしかないようだ。

ところで、この「遠的」であるが、実に示唆に富んでいるように思う。
至近距離の「近的」なら、矢は「的」目がけてほぼ直線的に飛んでいく。
しかし、「的」が遠くなるとそうはいかない。
そこで、あらかじめ矢の進む速度と落下との関係を見越した上で、弓は相当高めに向かって構えらえている。
いわば、目に見える「的」ではなく、目に見えないもう一つ高い「的」に向かって矢を放っているともいえるのだ。

このことは、私たちの「目標」のあり方に似ているのではないか。
ならば、勉強も、進路も、その「目標」とするところは、できるかぎり高いところに設定した方がいい。

「高遠」という言葉がある。
「高尚で遠大なこと」という意味で、「高遠な理想」というような使い方をする。

「理想」を「理想」のままで終わらせるか、それとも、その実現に向けて自分自身の「目標」に還元するかは、あくまで本人しだいである。

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