学園は、明日六十七歳の誕生日を迎えます。
本日、在校生と教職員が一堂に会して〈創立記念式典〉を催し原点に回帰するひとときを共有いたしました。
それにあわせて今年は、今春四月二十六日、
白寿を目前にして天に召された本校名誉校長
佐々木周二先生を偲ぶ追弔祭もしめやかにとり行われました。
● 〈創立六十七周年記念式典〉 より
・・・未曾有の大震災から七ヶ月が経ちました。いま、若い君たちに求められている真の力とはなんなのでしょう。たしかに今すぐにでもボランティアにいそしみたいという気持ちもよく理解できます。しかし、今後も長く続けられていくところの復興現場で、君たちが現在学んでいることが必ずや必要となり生かされていくはずです。それは、先の大戦の末期、戦後の国難を救うは次代を担う若者に如かずとして創設された本校の起こりに通じています。あわせて、当時国全体が洋化一辺倒に浮かれていた明治日本にあってこの国が古来より育んできた伝統を重んじる学問の府として開かれた國學院大學の建学の精神そのものでもあります。いま、生かされているわたしたちは改めて忍耐の中から創意工夫する力を養い蓄えていくことが肝要なのです。・・・ 〈学校長 式辞 より〉
● 〈佐々木周二先生 追弔祭〉 より
一、 誄 歌 釋 迢空 作歌
しづかなる境に行きてしづまらむ
暫しをここに魂より来たる
一、 佐々木周二先生をしのび奉る歌 千勝 三喜男 作歌 大久保 正義 作曲
いさをしを たたへて 風は 学園のけやきの
葉群 さやに そよがす
久我山の藪原分けし 若き日ゆ みをしへに
頼り生き来しものを
大いなる一生を遂げて しづかなる境にいます
御影 しのばむ