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「尾瀬」からのメッセージ.

投稿日2011/6/16

明日から女子部の中学2年生が自然体験教室へ出かけます。
目指すは・・・  ♪~ はるかな 「尾瀬」 ~♪ 
 
そんな「尾瀬」を守り続けた平野長蔵、長英、長靖、三代のうち、二代目の平野長英が綴った次の一文は、わたくしにとって大切な宝物。
 
どなたも「尾瀬」に、否、「山」に足を踏み入れる前にぜひとも読み味わっていただきたいメッセージです。
 

  五月二十日 晴 
 

今朝も沼べに立って小鳥の声を聞く。

調子の高い、やや哀調をおびたつぐみ。

清くやさしくほがらかなうぐいす。

清く、かなしく鳴きひびくこまどり。

ぼうぼうと筒を吹くようなつつどり。

気ぜわしく玉をころばすようなめぼそ。

氷の解けた沼の面には燧の影がうつって頂の雪がちらちらゆれている。

実に澄み透って朗らかな、長閑な5月の山の朝だ。

あちこちで小鳥がしきりに鳴き交わしている。

昨日沼岸で洗濯している妻とも語りあったのだが、

こんな静かな詩のような美しいところがどこにあろう。

よく人々は私たちの生活をさびしいだろう、不便で困るだろうというけれど、

わたしたちは全く幸福である。

貧しい私たちの身分で、

こんな浄く美しい世界に住みうることは全く過ぎたる幸せである。

              「山と渓谷」昭和25年6月号
              「山小屋日記 ある年の五月の日記」より

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