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視野を広げてみよう!@中学特別授業あれこれ.

投稿日2011/5/6

連休も一段落し、周囲の若葉生い茂る木々同様に、キャンパス内がふたたびにぎやかさを取り戻しました。
さて、そんななか、本日は外部から講師をお招きして2つの学年で特別授業が実施されました。
 
学校というところはともすると井の中の蛙に陥りがちなもの。
すくすくと枝葉を伸ばす新芽たちのようにわたくしたちも積極的に外の風を感じなければなりません。
 
同じ6時間目に行われたこともあって、ともにその全てをうかがうことはできませんでしたが、それでも両先生の貴重な体験にもとづく説得力あふれるメッセージは強く印象づけられるものでした。ここにその「お声」の一部をご紹介いたします。
 
 
◆ 女子部中学2年対象
   〈働くということ ~人はなぜ働くの?〉
     講師 杉江 和男 先生
         DIC株式会社 社長
 
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□ いつまでも若さを保つ会社でありたい
…そもそも印刷インキの会社がどうして液晶や健康食品まで製品の範囲を拡大していったのでしょうか。それは、時代の流れをよみつつその時代の要請に応えるべく製品の企画開発を心がけてきたからなのです。こうして「会社」や「組織」が成長しつづけようとすれば、必ずやそこに「働く人」個人もまた成長しようとします。もはや「老舗」であるということだけで生き残れはしないのです。それでは、成長のためには具体的にどういう取り組みが必要となるのでしょうか。まずは、個々に得意とする専門分野をより深く求めること、次に思考回路の異なる外国人の異文化を積極的に取り入れること、さらには・・・
 
□ グローバルな市場を求めて
…2050年にはこの国の人口は9千万人台にまで減少し、高齢化社会が進むとされています。そうした状況にあって、市場をこの狭い国内にだけ求めていくのはもう限界でしょう。世界は一つ、市場を広く外に求めていくことが不可欠です。そしてそうした動きは巡り巡って外国の人々が日本をあらためて見直し貴重な労働力として戻ってくることにもつながるのです。しかし、どんなにグローバルな市場が展開されようとも、その昔から培われてきたところの勤勉さや誠実さ、さらには創意工夫する日本人の国民性といったものは失われることはないでしょう。
 
□ 社会は常に変化しています
…現在、天然資源の枯渇に備え、限りある「石油」から「風力」や「太陽光」へとエネルギー源を移行していくそんな発想の転換が求められています。また、世界の統計によれば、子どもらのうち、6.5人に1人が小学校に上がれない状況にあります。そんな貧困や病気、飢餓に苦しむ人々の存在に思いを馳せながら、何らかの形で社会の役に立つよう心がけたいものです。企業もまた「CSR(corporate social responsibility)」、つまり「企業としての社会的責任」を果たさねばなりません。もっともこの「CSR」は明文化されたり法制化されたものではなく、あくまで人を気遣うような精神性によって支えられているのですが・・・
 
□ 安全、安心で快適な社会へ
…これまでの社会では、なるべく「速くてきれい」なものに絶対的な価値がおかれてきました。しかし、時代は確実に「安全、安心で快適」な社会へと重点移動してきています。たとえば、速くてきれいなパソコンレターよりも、手書きの手紙にこそ真心がこもっているものとその価値が見直されてきているのです。ちなみに、こうした大きな価値基準の変化のただ中にあって、その推進力はみなさんがた女性の感性のなせる業であると言わずにはおれません。
 
□ 社会に求められる人材とは
…勉強の喜びや楽しみは、知識そのものを暗記していくことよりも、「?」つまり「なぜ?」と考えることにほかならないでしょう。歴史を学ぶときにも、たとえば1868年とはいかなる年であったのか。単に年号を覚え込ませるだけでなく、鎖を解いたこの国が急速に外つ国々と関係を結びはじめ急速に変容を遂げていくことになるスタートラインに立った年であることの意味を考えることが本当の勉強なのです。ところで、現代社会は少なくとも時代の変化や進化に対応できる能力を求めています。それは創造性や多様性、それに加えて外国語の語学力があれば鬼に金棒といえるでしょう。
 
□ 社会も女性の力を求めています
…いろいろなものごとの違いや多様な価値観を、出来る限り認めていこうとする包容力こそが女性ならではの特性といえましょう。世界には人種や性別、宗教や国籍、年齢と障害など多種多様な違いをもった人間たちがいますが、そうした違いを認めつつ新たな価値を創造していくのもまた女性の感性のなせる業なのです。それは周囲に目を向けることなく極力無駄を排してまっすぐに進もうとする男性にはなかなか真似できない仕業なのです。
 
□ (レジメより) 働くこととは・・・
…人の役に立つことはやがて社会のために役立つことにつながり、ひいては自分自身の幸福につながっていくのです。
人は誰でも社会から必要とされているのですから。
 
 
 
◆ 中学3年(男女) 対象
    〈JICA~青年海外協力隊~ の体験から〉
      講師 木下 知美 先生
          NPO法人『ラオスの子ども』 より
 
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※ 99年から2年間、ジンバブエにわたり小学生に音楽を教える。
  帰国後もJICA~青年海外協力隊~の一員として国内勤務に従事する。
  そして2年前からNPO法人『ラオスの子ども』 を立ち上げ現在に至っている。
 
□ 今なお、考え続けていること
…まずは「教育の大切さ」です。もっとも、私も中学生のころは勉強することが正直嫌いでした。しかし、今になってみればあらためて学ぶことの大切さを痛感しているのです。
続いては、「豊かさ」について。はたして真の「豊かさ」とは何なのでしょう。お金や物が豊かさをもたらすのでしょうか。これまた一生涯かけて探求していかねばならない課題です。
さらに、「自分に出来ること」とは・・・。たとえば先の3.11の災害に対して、たとえ現地に赴くことが出来ずとも、この東京に居ながらにして精一杯出来ることを見つければそれでいいのだと思います。その際に大切なのは、何事も一回限りで終うのではなく、続けることなのです。
 
 
○ 「質疑応答」から
 
Q1 青年海外協力隊には何才から入隊できますか?
A1 「青年」は20才から39才まで、「シニア」は40才から65才まででです。
 
Q2 隊として出かけていく国はどのような国?
A2 基本的には発展途上国です。またそうした国からのオファーがあってはじめて実現します。
 
Q3 危険なことは?
A3 ひとくちに危険と入ってもいろいろ。戦争や紛争による命の危険、犯罪に巻き込まれる危険、衛生面での危険・・・
 
 
□ 最後に・・・人生の先輩から 「3つのメッセージ」
 
1.後悔することや失敗することがあっても、
  人生に無駄なことはないんじゃない?
 
2.思い立ったらまず行動
  どんどん視野を広げて!
 
3.人との出会いやつながりを大切に!

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