生徒の生徒による生徒のための「生徒会」。
その「執行部」と各クラスの「HR各種委員」の任命式が昼休みに中高合同で行われました。
代表者に任命書が手渡されたのち、学校長から参列生徒に対して次のような訓辞が送られました。
「まずはみんなから選ばれたことに対する責任の重さをかみしめてください。その上で、久我山祭のみならず日常の活動を通じて今の学校生活に何が必要で自分に何が出来るのかを考えつつ、十分に話し合い実行に移してください。ところで、思い返せば、この学園が今の姿となった礎は、部活動の躍進のみならず、地道な生徒会活動にも負うところが大きいのです。その意味からも、これからのよりよい学校生活を実現するために自ら考え積極的に行動することが求められます。その際には、勇気をもって失敗を恐れることなく取り組まねばなりません。」
ところで、現在中学2年生の国語では、「言葉の意味」について考察していますが・・・
次の文章、「言葉」の使い方がどこかおかしくありませんか?
(1) 任命式の訓辞にて、学校長が生徒会執行部、ならびに各種委員に対して檄を飛ばしました。
(2) 生徒会役員選挙に向けて、周囲の友だちからしきりに立候補を勧められたA君いわく、
「いやあ、とても無理だよ。生徒会長なんてボクには役不足だから・・・」
こたえは 次ページ
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(1) 任命式の訓辞にて、学校長が生徒会執行部、ならびに各種委員 に対して 檄を飛ばし ました。
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を 叱咤激励し
※ 檄を飛ばす
自分の考えや主張を広く人々に伝えること、。
「がんばれ」と励ますという意味は、本来誤り。
(2) 「いやあ、とても無理だよ。生徒会長なんてボクは 役不足 だから・・・」
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力不足
※ 役不足
与えられた役割(仕事)が、その本人の力量に比べて取るに足らず低いこと。
本人の力量が与えられた役割(仕事)をこなすには足りない、は誤用。