「花に嵐のたとえ」とも・・・。
時折、激しく吹きつける花嵐の中、今年の桜は、そんな逆境にも負けず例年に比してひときわ辛抱強く健気に咲き誇っていました。
それはあたかも、この国が今復興を目指して再生するに不可欠な力強さや若さを象徴するようです。
そうした花景色の中、晴れやかな表情の新入生たちがご家族とともに正門をくぐってきました。
上:ほほえましい記念撮影@正門 下:生徒手帳と身分証明書を受け取る@受付
今日から始まった「久我山」生活。
どうかその感激を胸に、一歩一歩前へ。
左:中学 右:高校
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◇ 学校長式辞 要旨(中学・高校を統合)
咲き誇る桜花のもと、今、こうしていられるのは、とりもなおさずご両親のお陰。まずはその感謝の気持ちを言葉にして届けましょう。
さて、競い合った友人との日々から互いに切磋琢磨する仲間とともにある日々へ。
その舞台となる私学「久我山」の建学の精神は、創立者の定めた「学園三箴」にこめられています。
忠君孝親
明朗剛健
研学練能
その求めるところは、「明るく たくましく さわやかに」。
また、國學院大學創設の「告諭」には「凡そ学問の道は本を立つるより大なるはなし」とも。
そうした意味からもこれからの中学高校生活を送る上で大切なのは、「今、何故学ぶのか」を問い続けることです。出来ないことは決してありません。ゆえに受け身の姿勢ではなく、みずから積極的に取り組むようにしなければなりません。
また、部活動や生徒会活動を通じて、生きる手立てもまた体得していきましょう。
目的を共有し、協調と信頼を大切にしつつ・・・。
学ぶことは真似ぶことであり、知識を知恵に昇華させるべく努力を重ねる必要があります。
さらに、8000mの高峰が連なるヒマラヤ山脈の空を渡っていくアネハヅルのように、失敗をおそれず巡り来る上昇気流にのって飛躍への道筋を辿っていきましょう。
校歌(國學院大學校歌)には次のような一節があります。
祖先の道は 見よこゝにあり
子孫の道は 見よこゝにあり
「温故知新」の心を大切に英知を磨き、将来は自信をもって世界に発信できる人となれるよう・・・