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「幸くとばかり」 ~高等学校 第62回卒業式~ 挙行.

投稿日2011/2/28

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昨日の春めいた陽気とは一転、その別れを惜しむように冷たい涙雨が降る中、
高等学校第62回卒業式が執り行われました。
 
本日、学窓を巣立った卒業生は、男子293名、女子132名、合わせて425名。
しかし、彼らにとって実際には「426人目の仲間」とともに卒業していったのでした。
このことは、のちほど・・・
 
定刻10時に開式、君が代を全員で斉唱後、卒業生総代H.G君に学校長から卒業証書が授与されました。
そして3ヵ年優等賞K.Mさんに、さらに6ヵ年皆勤(20名)、並びに3ヵ年精勤賞(40名)・皆勤賞(66名)がK.N君T.Tさんそれぞれに手渡されました。
その他、東京都知事をはじめ日本私立中高協会や高体連など外部団体からの表彰がつづきました。
 
◆ 岡部学校長 式 辞 
「・・・卒業おめでとう。今日は家に帰ったらまずご両親をはじめ家族に「ありがとうございました」と感謝の気持ちをあわらしましょう。・・・思い返せば、3年前の入学式においてみなさんは、「高校生としての本分を尽くし、何のために学ぶのかを常に問い続けよ」と激励されました。また、「学ぶことを基軸にして頭の力、体の力、そして心の力の3つを鍛えるよう諭されました。・・・おそらく社会に出たとき、あらためて「母校久我山に支えられている」ことを実感するでしょう。私は卒業生の結婚披露宴に招かれた際、必ず最後に話すことがあります。『彼(彼女)は、久我山の卒業生です。決して派手さはありませんが、着実に努力を重ねていくことの出来る人間です』と。・・・君たちがここ久我山で身につけた『きちんと青春』や『五分前の精神』といった気構えは、一朝一夕に身につくものではありません。これからの乱気流に巻き込まれるような厳しい時代を乗り切るには、こうした基本の気構えが不可欠となります。そして、将来はぜひとも「世のため人のため」に尽くす人間を目指してほしいと思います。・・・今本屋に行くと、いわゆる「How to」本が幅をきかせています。しかし、本当に大切なのは、(マニュアル以上に)自分自身の感性と実体験に基づいた総合力といえるでしょう。・・・これからの時代は共存共栄がテーマとなるでしょう。それはちょうど今年の「久我山祭」のテーマ「結」(ゆい)に通じています。・・・最後に、卒業してからも何かの折には「心の寄り所 身の寄り所」である母校をたずねて来てください。・・・」
 
在校生を代表して、A.M君『送辞』の中で「部活動や久我山祭などでの一生懸命さを私たちは手本としてきました」と讃えつつ、「これからの苦難の時もこの久我山で培った気力、体力、そして精神力で乗り越えてください」と送り出せば・・・
 
◆ 『答 辞』 S.Y君
「・・・おかげさまでいろいろな経験や思い出をつくることができました。昨年はインフルエンザ禍のために久我山祭をはじめ行事に大きな影響がありましたが、体育祭ではいつも以上の盛り上がりを見せました。修学旅行もまた思い出深いものでした。知覧では自分たちと同じ年代の若者たちが特攻として飛び立っていった事実を前にして、また長崎では原爆の悲劇を目の当たりにして、あらためて平和への誓いを新たにしたものでした。そして太宰府ではそれぞれの進む道への決意を固めながら気持ちを一つに願いをこめたのでした。そして、受験へ。今なおたたかいの中にある友人たちもいますが、今日のこの日を迎えることが出来たのも、ひとえに家族や先生、そして先輩や後輩たち、さらに陰で支えてくださった職員の皆様方のおかげです。ありがとうございました。私たちは高校を卒業いたしますが、まだまだ学びの途中に在ります。自分には何が出来るのか、他に負けないものは何なのかを追い求めて進んで行きたいと思います。・・・」
 
次いで『仰げば尊し』、『蛍の光』、『校歌』をそれぞれ斉唱して式自体は終了。
この後、一人一人が壇上にあがり、全員が今日の主役として
学校長から直接卒業証書を手渡されました。
 
クラスによっては、おそろいのシャツを学生服の下にしのばせていたり、
クラッカーで喜びを爆発させたりとそれぞれの演出がありました。
そんななか、あるクラスの最後尾の卒業生の手には小さな遺影が抱かれていたのです。
その「友人」こそ、長い闘病生活の末、一昨年の秋口、とうとう高校2年の若さで帰らぬ人となった故K君でした。
しかし、今日はあらためて晴れの「旅立ち」の日。
彼のご両親も参列されるなか、「426人目の仲間」としてみんなと一緒にこよなく愛した久我山を巣立っていきました。
 
すべての卒業生が通い慣れた正門を後にしたちょうどそのころ、
空から真綿のような雪がしばし舞い降りてきました。
その天使のようなひとひらひとひらは、天国のK君から寄せられた仲間たちへの感謝の言の葉のようにも見えました。
 
 
     ♪ ~ 心のはしをひと言に 幸くとばかり 歌ふなり ~ ♪

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