26年ぶりの「春のセンバツ」出場を決めた野球部のもとに
このたび、主催者の「毎日新聞社」から「選抜代表旗」が届けられました。
昼休み、野球部員たちが壇上に整列した第一体育館には
高校1・2年生全員が一堂に会してその到着を待ちました。
「文武両道の学校と聞いて、この選抜旗がさらに重みのあるものと感じています。どうか甲子園では悲願の一勝を・・・」 (毎日新聞社東京支局長)
「実に26年ぶりにこの選抜旗をキャプテンに手渡しすることができ、そのよろこびをあらためてかみしめています・・・」 (学校長)
「今、この選抜旗を手にしてずっしりとその責任の重さを痛感するとともに、
これからの約1ヶ月間、しっかりと練習して大会に臨みたいと思います。
どうか応援よろしくお願いします!」 (部長 Y.I 君)
折しも、季節は立春と啓蟄の中間にあたる「雨水」(うすい)を迎えます。
これまでの冷たい「雪」がいよいよ恵みの「春雨」にかわるころ。
このときを待って、各地で農耕が本格的に始まるとともに、
黒潮が近海に流れ込みはじめることから、
意気揚々と船出する漁船の姿が港に目立ち始めるのもちょうどこのころにあたります。
さて、「久我山丸」は本日贈られたその「大漁旗」を
翩翻と翻しつつ堂々と帰港することができるでしょうか。
そのためにも、キャプテンが本日あいさつのなかで言い含めたように
新聞や雑誌、さらにはテレビといった周囲の雑音に決して惑わされることなく
本大会に向けあくまでチャレンジャーとして謙虚に
自分たちの「野球」に徹した日々をおくって欲しい思います。
わたしたち大人もまた、そんなひたむきな彼らが
無事に船出できるよう、落ち着いて見守りたいものです。
さあ、セレモニーは今日で終了。
帆を上げる準備にとりかかりましょう。