24日から早朝「寒稽古」に汗を流してきた高校2年生。
その集大成として、恒例のクラス対抗《武道大会》に臨みました。
柔剣道とも一技ごとに熱い歓声の上がる会場にかけつけると、
柔道の部は1回戦が、一方の剣道の部は敗者復活戦が行われていました。
「柔よく剛を制す」・・・
絞め技や関節技を禁じ手としただけでなく、これまでよく見られた力任せな動きの連発ではなく、流れの中で相手を崩していく美しい柔道が展開されていたのには感心させられました。
また、敗者同士の対戦とはいえ、勝負に徹しいっときも集中を切らさない手に汗握る攻防が繰り返された剣道もまた清々しいものでした。
そんななか、こんなシーンにも遭遇・・・。
クラス代表として、よほどこの大会この一戦にかけていたのでしょう。
積極的に足技をかけにいったところで、一瞬相手に体勢を崩され、立て直すこともままならず返し技で痛恨の一本負けを喫したS君。
クラスの仲間のもとへもどってきたときには悔し涙で目を真っ赤に腫らしていました。
目の前で繰り広げられる熱戦を、正直軽い気持ちで眺めていたわたしは、
このどこまでも真剣で一所懸命なS君の姿に、しっかりと「一本」取られてしまいました。