週明けの午後、「錬成館」はしばしの間、
古典芸能修業の「稽古場」となりました。
◆ 高1 能楽講座 楽器を演奏してみよう
前回の「装束」につづいてこれまたなかなか実際に手を触れることすらかなわない「楽器」演奏にチャレンジです。
今回は、高橋忍先生をはじめ、金春流シテ方能楽師である四人の先生方にお越しいただき直接手ほどきを受けました。
太鼓
「太鼓は、他の楽器にとっての『シグナル』のような役割をもっているんです」
大鼓
「それでは、みなさん・・・ヨーーーォォォ、『ン』 フォァ! ポン!!!」
「・・・『ン』は実際に声に出すんじゃなくて、『気合い』を入れて!(笑)」
小鼓
「左手の握りの強弱によって、音色が変わるんですよ。」
笛
「手や指の力を抜くことです。」
どの楽器演奏にも共通した心得は、
どうやら「無駄に力を入れない」ことのようです。
このことは、生活上でのあらゆる場面に応用しうる教えといえそうです。
ところで、太鼓の部屋から軽快なバチさばきに合わせて
裏返るような掛け声が響いてきましたが・・・
オ~~ォォォ、イヤー!
照れもあるからか、どうしても私には
オ~~ォォォ、 嫌ー!!!
と嘆きの叫び声に聞こえてなりませんでした。(笑)
◆ 高2 辰巳流日本舞踊 長唄「雨の五郎」 ・ 箏曲「さくらさくら」
なにはともあれ、まずは「あいさつ」の仕方の復習から・・・
「女の子は、胡座をかいてはなりませぬ」
つづいて、「男踊り」に挑戦です。
いわゆる歌舞伎のなかでも「曽我物」といわれる「三大仇討ち」の一つ
長唄「雨の五郎」の一節を踊ります。
父の仇を打たんとする若きヒーローに扮する
辰巳先生の演技にみな目が釘付けです。
「『天紅』(てんべに)の施されたお手紙(上辺に紅がさしている巻物)は、まぎれもなく女性からのラブレター。
このように、『雨の五郎』は「仇討ち」という勇ましい一面と、一方で「ラブロマンス」の要素も併せ持っているんですよ。」
その後、来週までの「宿題」が出されました!
なんと、あの『さくらさくら」を歌って踊れるようにしてくること。
ということで、さっそく先生方の振り付けを見様見真似に・・・。
扇を振りかざしては、それなりに品を作りながら、しゃなりしゃなりと・・・な。