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「大学生になってみよう!」 : 11/8 高校2年大学模擬授業体験.

投稿日2010/11/9

本日から、「秋の父母会」(面談)がスタートしました。
後期課程(高2・3)においては、もっぱら進路に関する具体的な話し合いが展開されていることでしょう。
 
そうした中で、生きた進路指導の一環として、高校2年生を対象とした新機軸、
「大学模擬授業」が週明けの8日(月)、6時間目から7時間目にかけて校内各処で行われました。
 
國學院大學をはじめとする10大学から14名の先生方にお越しいただき、生徒は予め希望していた講座に分かれ、にわか「大学生」となり90分ひとコマの講義を受講しました。
 
「ふだんの50分授業でも・・・なのに、はたして90分間ももつだろうか」 (笑)
そうした高2の先生方の心配をよそに、どの会場でも「大学」というもののアカデミックな空気と、研究者・学者としての「先生」がたの学問にかける熱情に触れて大いに刺戟を受けたようです。
 
以下に、少しばかりお邪魔することのできたいくつかの講義のテーマと、参加生徒が寄せた感想とをご紹介いたしましょう。
 
 
◆ フランケンシュタインとは誰か ~イギリス文学の名作を読み返す~
   片山 亜紀 先生 : 獨協大学 外国語学部 英語学科
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 「・・・フランケンシュタインはいわゆる『ゴシック小説』の流行の中から生まれたんです。・・・十八世紀から十九世紀にかけて英国で流行した『ゴシック小説』は、超自然の現象を扱い、理性よりも感情に焦点をあてる特徴が見られます。」
 
 【感想】 今回の授業で一番参考になったことは、大学で実際に行われた授業を実際の時間で(体験)でき、大学の授業がどういったものなのかを知ることができたことです。普段、高校の授業時間は50分なのに対して、大学は90分でした。けれど授業内容が自分の興味のあることなので、長く感じることはありませんでした。また、一つの物事の裏を奥深く勉強するので、その裏がまた別の物事の裏とつながったりして本当におもしろいです。「これが大学と高校の違いなんだ。」と思いました。今日学んだことをふまえてこれからの自分の道を決めていこうと思います。 (女子 A・Y)
 
 
◆ マッコウ鯨と有機化学
   真崎 康博 先生 : 北里大学 理学部 化学科
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  「・・・マッコウ鯨が作り出す幻の香りである『竜涎香(りゅうぜんこう)』。たしかに化学ってもともとは錬金術から始まったものだといわれていますが、それだけだとしたら、その香りのもとであるマッコウ鯨は絶滅していたわけで・・・。その分子構造を徹底的に調べあげ、実験を重ねた結果、有機合成によってその香りの分子を作ることを可能にしたんです。」
 
 【感想】 化学は、独自に合成して新しい化学反応を見出して新しい物質を作るというのではなく、天然に存在する物質を乱獲によってなくさないために人工で開発して低コストで合成出来るようにするものなのだということを初めて知りました。しかし、人工的に作るには、何千回もの失敗と試行錯誤とを繰り返して偶然的に見つけ出さなければならないので大変だと思いました。しかし、自分が新しいものを発見できるおもしろそうな分野だと感じました。 (男子 S・K)
 
 
◆ 身体活動と健康
   渡辺 英次 先生 : 専修大学 商学部 社会体育研究所
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  「・・・そもそも『健康』とはなんなのか。その定義をみなさん書いてみましょう。・・・次に、体格指数であるいわゆるBMIを算出してみましょう。(大学生に同じ問いかけをすると、みんなケイタイを出すんですよ 笑) おっ、『22』ですか!最高にいい値じゃないですか。BMIによってわかることは『病気のかかりやすさ』なんです。」
 
 【感想】 大学での授業内容や研究内容について少し知ることができたし、身体活動をどのようにやっていけば健康に暮らしていけるかなど、ちょっと細かいことまで知ることができて、より興味をもてるようになった。大学選びなど参考になったので、とてもよかった。 (男子 D・M)
 
 
◆ この世にデザインされていないモノはない
   小谷 育弘 先生 : 武蔵野美術大学 造形学部 芸術文化学科
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  「・・・本来、デザインというものは人を喜ばせ、幸福を求めるものなはずなんですが。社会の制度そのものもデザインですし。・・・しかし、どうも資本主義の世の中になってから(1960年代)、『売る』ためのデザインになってしまい、横道に逸れてしまったようです。」
 
 【感想】 武蔵美の人がいる!と考えただけで、どきどきしてもう何時間でも全く興味のないことでも聞いていられる!眠ることなんかできないわ!と目をランランに光らせて、先生が話すこと全てを何かの自分の糧にしてやろうと心に決めて1時間強を過ごしました。とても刺戟的で、初めてデザインのことについて少しかじったけれど、全てが腑に落ちて、本当に良い経験をしたと思います。受験云々に関わらず、この年齢でこの内容の講座を聴けたことは、これからの生活で時々知らず知らずのうちに影響してくるでしょう。    (女子 M・T)
 
 
    そのほか、お邪魔した講義から・・・
 
 
◆ 夢のはなし
   花部 英雄 先生 : 國學院大學 文学部 日本文学科
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  「・・・伝承文学とは、わたしたちの暮らしの扱う学問なのです。その最たるものが、冠婚葬祭です。その中でも、昔話のような口承伝承を専門としています。」
 
◆ 人間開発論 ~教育の前に人間開発あり~
   新富 麻央 先生 : 國學院大學 人間開発学部 初等教育学科
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  「・・・みなさんは七五三教育という言葉をご存じでしょうか。学校というところは勉強する場だと認識している割合を小中高の順に示したものです。実際には六四二ともいわれていますが。」
 
◆ 中世の祈りと誓い
   千々和 到 先生 : 國學院大學 文学部 史学科
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  「・・・中世の『牛宝宝印』をいくつか紹介しましょう。熊野講や立山講など、(実例を示しつつ)みな絵のように見えますが、じつはこれすべて文字なのです。」
 
◆ 「からだの仕組みと病気」 ~メタボリックシンドロームとは何か?~
   板部 洋之 先生 : 昭和大学 薬学部
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  「・・・メタボのもとでもある細胞内にできる脂肪滴ですが、どうして発生するのかいまだにはっきりとしたことはわかっていないんです。それでも細胞に刺激を与えたりして究明しようとしているのですが。なんとか(メタボ防止のためにも)調節薬を作れないものかと・・・」
 
◆ 日本の将来構想 ~中江兆民『三酔人経論問答』の世界を手がかりに~
   小原 薫 先生 : 國學院大學 法学部
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  「・・・この書物は120年も前のものですが、この日本という国が小国であることには変わりありませんね。・・・この国の将来のためにも、自分の思う政治方法を制度化していくことが大切です。単にこの三人の考え方に惹かれたということにとどまらず、自分でどう説得し納得させていくかなのです。」
 
 
   最後に、時間等の関係からお聴きすることのできなかった講義をご紹介いたします。
 
 
◆ 携帯電話の使用、空気バネ、そして微分・積分との関係について
   涌井 伸二 先生 : 東京農工大学 工学部 電気電子工学科
 
◆ ソフトウエアを作るソフトウエア
   鈴木 徹也 : 芝浦工業大学 システム理工学部 電子情報システム学科
 
◆ 「遺伝子資源の解析とその利用」 ~遺伝子を解析し利用することで何ができるか?~
   竹山 春子 : 早稲田大学 先進理工学部 生命以下学科
 
◆ ヒトの体の正常・異常 ~血圧コントロールと看護~
   山田 緑 先生 : 東邦大学 看護学部(2011年04月設置予定) 看護学科
 
◆ 現代の企業と証券投資の関係
   土田 壽孝 先生 : 國學院大學 経済学部
 
 
 
  この場をお借りして、14名の先生方、
  貴重なごお話をありがとうございました。

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