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「藪蘭」(ヤブラン)に寄せて.

投稿日2010/9/29

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錬成館前の植え込みにて。
 
古く万葉の時代には「山菅」とも呼ばれた百合科の「藪蘭」は、日本庭園に植えられた木々の根元などにアクセントとして置かれていることの多い植物です。
たしかに、この時季の紫色したつつましい小花のみならず、時を経て黒い果実に姿を変えてからもまた風情がありますし、なによりすらっとのびた剣状の葉の、濃淡織り交ぜての色合いが「藪」の名を返上してやまない品のよさを感じさせます。
 
とはいえ、庭園においてその存在は、あくまで黒子の引き立て役。
いわば、縁の下の力持ちとして木々を支えるとともに、庭全体の調和を保っているのでしょう。
なるほど、その花言葉は「謙遜」と、どこまでも控え目を貫いています。
 
さて、今朝の「導入アワー」を経て、いよいよ『久我山祭』の準備も最終段階。
 
ステージに立つ者
売り子として前面に出る者
拍手喝采を浴びる者
 
そうした者たちがいる一方で、
 
裏で機材を操る友
調理室で缶詰めになっている友
舞台の袖で見守る友
  
そうした「藪蘭」のような存在がいることを忘れてはなりません。
この小花のように、その数は思った以上に多いのだということもあわせて・・・。

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