今宵は、「中秋の名月」。
ひときわ澄んだ十五夜の月は
「名月」の名に恥じぬ見事な「明月」でありました。
が、
しかし、
一方、
この日中学一年生対象に行われた
《故事成語・ことわざ》確認テストの結果は
どうやら雲行き怪しく、
お月様も戸惑い気味な「迷月」のごとき
珍答・迷答が垣間見られました。
そのうちのいくつかを・・・
◆ 「『果報』は寝て待て」 とすべきところを・・・
× 「良い子」
・・・たしかに「寝る子は育つ」といわれますが…。
ああ、不勉強な「悪い子」だ…。
× 「食事」
・・・家庭での様子が浮かびます。
上げ膳据え膳で…働かざる者食うべからず!
× 「家宝」
・・・鑑定でもしてもらいますか?
宝物は自分の力でつかみなさい!
◆ 「言わぬが『花』」 とすべきところを・・・
× 「仏」
・・・それ、「知らぬがー」でしょ。
仏の顔も三度まで、いえ次は許しません!
× 「恥」
・・・君のその積極的な姿勢は高く評価したい。
しかし・・・・・・・恥ずかしい間違いだ。
◆ 「ぬれ手に『粟』」 とすべきところを・・・
× 「栗」
・・・想像するだけで、実に痛い。
痛い誤りでした!
× 「泡」
・・・バイ菌をシャットアウト!
手はしっかり石けんで洗いましょう! (?)
◆ 「『馬脚』をあらわす」 とすべきところを・・・
× 「頭角」
・・・うーん、たしかに君の実力の全容が
明らかになってきましたぞ!
× 「本性」・「正体」
・・・このテストで十分に
君の「正体」を知るに至りました。
× 「腹」
・・・その「腹」、さぐってみたら…
真っ黒だったりする?
◆ 「ぬかに釘」 とすべきところを・・・
× 「ぬかに釘付け」
・・・そういや「糠味噌」つけてる家は
めっきり少なくなったでしょうね。
この解答にはしばし目が釘付けに…。
◆ 「旅の恥はかき捨て」 とすべきところを・・・
× 「旅は道連れ世は情け」
・・・こんな風に情に訴えてもダメなものは駄目!
情け無用、バツ!
最後に 「蛇足」 というか、おまけというか・・・
× 「蛇虫」
・・・こわいですね。
ところで、この「虫」には「足」があるんでしょうか?
「コラッ! そこの中学1年生!
悠長にダンゴ食べながら
笑っている場合じゃないぞ!
月明かりの下で、しっかり勉強せい!」