今年の《芸術鑑賞会》は、「わらび座」ミュージカル。
その演目は、あの手塚治虫の「鉄腕アトム」を原案としたヒューマンドラマでした。
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人間対ロボット、そして人間同士も、
さらに国と国、弱者と強者、地位、権力、民族・・・
そこに明確な「境界線」を引いては
自分の帰属する側を保守しようとしてしまうのは、
残念ながらその人の「こころ」にほかならないようです。
しかし、同時に、その「境界線」を解消しつつ
互いに紡ぎ合うことを実現するのもまた、
「愛情」という名の「こころ」であることを
この舞台は教えてくれました。
そのことは、かつて手塚治虫が、
人間にはかけがえのない賢さがある反面、
目を背けたくなるほどの愚かさも認めざるを得ないと
数々のアニメ作品のなかで示唆し続けていたことに通じています。
なにはともあれ、生徒諸君も
めまぐるしく展開される歌と踊りのステージから
ミュージカルのおもしろさを味わうことができたのではないでしょうか。