開花が宣言されてからかれこれ半月ほど。
その間、強い季節風や厳しい寒の戻り、さらに冷たい雨に打たれても
今日のために持ちこたえた薄紅の桜花。
これ以上はないという穏やかな春爛漫のうちに
晴れて平成22年度の《入学式》が挙行されました。
今年、目出度く新たに久我山生の仲間入りを果たしたのは・・・
中学323名・高校431名。
ご家族をはじめとして
多くの方々の支えがあって
今日の日を迎えることができました。
歓迎の気持ちを
次のようなことわざに託して贈ります。
『汝の立てるところを深く掘れ。
そこに必ず泉あらん。』
ご入学おめでとうございました。
★ 当日のアルバム(14枚)です。クリックしてご覧ください!
※ 『学校長式辞』については
中高の内容を統合してその要旨を
次ページに記してあります。
◆久我山は公立にあらず 私学なり
私学としての存在意義はひとえに建学の精神に示されたそれに尽きます。すなわち、創立者が唱えた『学園三箴』にあるところの「明るくたくましくさわやかな」青年の育成をモットーとしています。さらに大学の設立趣意としての『告諭』もまた「みずからの足場を固める」ことの大切さを唱えています。それは、この国の文化伝統を尊ぶ姿勢に通じています。金子みすゞの『大漁』に見られる自然も含めた周囲への感謝と思いやりの心がすべてに通底しているのです。
◆総合的な人間力を身につけよ
部活動や生徒会活動に積極的に参加し、そうした経験からよりよい人間関係を結んで欲しいと思います。時に自らをむなしうして相手を生かすことをもって貢献する必要もでてくるでしょう。それはすべて人が人としての「人間力」を育むために不可欠な経験といえましょう。
◆何のために何を学ぶのか
単に教科の勉強にとどまらず、読書を通じて総合的な学習能力を向上させていきましょう。ある宮大工は次のようにおっしゃっています。「素直なこころで対峙しないと技術そのものは決して手にすることはできない」と。ここにいう素直とは謙虚であることに近いものです。そうしたおかげさまの気持ちをもって学びつづける力を養っていきましょう。
◆Who are YOU ?
常に「自分とは何か」を問い続けるひとでありたいものです。同時にその回答を見つけ出そうとする努力の積み重ねによって、only oneの自分を認識して自信を育んでいきましょう。