この週末から今日にかけて、街は「Halloween」の仮装した人々であふれているようです。
外からの文化や習慣も、内なる自分たちの身の丈に合わせて巧みに受容してしまうこの国の柔軟さには、ほとほと感心させられるばかりですが…。
例にもれず本校でも、生徒会の掲示板前に、いつのまにかESSの部員たちによる「ジャック・オー・ランタン(かぼちゃ)」が飾り付けられて行き来する生徒たちの目を楽しませてくれていました。
そして、いよいよ仮装行列の準備がはじまったのかと思いきや…(笑)
作法室では、女子部の高校2年生が、まだまだなれぬ手つきで浴衣姿に変身していました。
今日の特別講座のテーマは、着物の「格と季節」。
フォーマルな場にふさわしい訪問着や付け下げの着物と、それに合う帯はどのようなものなのか。
一方、カジュアルに普段着として通用するものはどんな着物や帯があるのか。
また、季節との関係は…。
それぞれの材質や模様、さらに色味といった風合いの違いを、実際に手に取って味わう貴重な機会をもつことができました。
「その場その場に適した着物を身につけ、
精一杯おしゃれをすることは
そのときどきのお相手を
大切にもてなすことになり、
結果的に敬うことにも
つながっているのです…」
このほど、辰巳流の家元(第五代)を継ぐこととなられた
日本舞踊師範の辰巳久美子先生からは、
この国が大切に継承してきた
おもてなしの精神のありようが伝えられました。
いかなる「変わり身」であっても、
そこには、他者の目を意識したところの
その人自身の「こころ」が映し出されるものであるようです。