《世界文化遺産 弘法大師の霊場・高野山~法隆寺~古都京都~ 悠久の歴史をめぐる》
日 時 平成29年 3月27日(月)~29日(水) (二泊三日)
行 程 第一日 高野山 ※高野山宿坊泊
第二日 高野山(金剛峰寺・霊宝館) 法隆寺・法起寺・法輪寺・藤ノ木古墳
第三日 京都・教王護国寺(東寺)など 〔市内班別研修〕
備 考 一日目・二日目には現地にて「勉強会」を実施
※ 参加希望者対象〈説明会〉
中間試験明け(日時・場所はモニターにて確認)
この〈説明会〉にて「申込書」を配布、最終申し込みは、11月30日(水)の予定
ところで、通学路上のお宅の庭先にて、今年も柿の実が日に日に熟し、それを待ち焦がれた鳥たちが我勝ちについばむ姿が見られるようになりました。
柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺
「写生」をモットーとした正岡子規の代表的な一句です。
その「まえがき」には「法隆寺の茶店に憩ひて」とあります。しかし、この時病後の身体を休めていた松山を発って上京する途上にあった子規にとって、実際に参道わきの「茶店」に立ち寄ることはなかなか厳しい状況だったかもしれません。
この句の原案となったとされる句は、宿で次のように詠まれています。
晩鐘や寺の熟柿の落つる音
また、これらの「鐘」は法隆寺ではなく、東大寺のものであるとする説もあるようです。
加えて、親交の厚かった夏目漱石が詠んだ次の句に影響を受けたとも言われています。
鐘つけば銀杏ちるなり建長寺 ※建長寺…鎌倉の古刹
事実はどうあれ、子規にとって眼前に広がる生き生きとした「心象風景」があの一句に写しとられたものとするなら、その後のいかなる詮索も無用と思われてなりません。
わたくしたちにとって、「身の置き場」以上に「心の寄り処(ど)」がいかに大切であるかということを教えてくれている十七音のような気がいたします。
とまれ、今回の旅の一番の魅力は、思いは募ってもなかなか叶わぬ「高野山」を訪れることでありましょう。
しかも、代々受け継がれてきた由緒ある宿坊に宿を設けるとなれば、十二分にその醍醐味を満喫するとともに、一生を通じても貴重な体験となるにちがいありません。
この機会に早春の旅路を、高野山から大和、そして京の都へと辿ってみてはいかがでしょうか。