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数の根源を求めて@桜井進氏〈講演会〉.

投稿日2016/6/16

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本日、サイエンスナビゲーター桜井進先生がお見えになり、午前(中学2・3年)と午後(高校1・2年)の2回にわたり、特別講演が開催されました。以前にも、東京工業大学が主催した「サイエンスキャラバン」として講師をおつとめになられたこともあり、本校との縁がたいへん深い先生でもいらっしゃいます。
 
そんな先生のこのたびのテーマは、「数の根源を求めて」。
まずは、「数」がいつどこで使われているのかという問いかけからはじまり、それは気の遠くなるような人類の歴史において、いまなお「時計」と「地図」のなかにありと結論付けました。
そのことをより具体的に証明すべく、「十二支」や「ガウス」、さらに「江戸の九九」などにふれつつ、ご自身が幼いころに自ら発見するに至ったさまざなな「数」のもつ法則性などを紹介、そのたびに会場から驚嘆のどよめきがおこりました。
さらに、話題が三角関数に及ぶと、映画の『剱岳―点の記』を例にとり、地図をつくり、ひいては地球そのものをはかるために命をかけてきた多くの先人らの功績を讃えました。そして、円周率「π」の限りないロマンにふれつつ、今日の日のために「久我山」から「パリのエッフェル塔」までの距離、9721.76㎞を計算で割り出して示してくださいました。
 
そうしたなかで「数というものは本来目に見えないもの」であり、それを目に見えるようにしてきた人類の並々ならぬ努力を強調されていたのが印象的でした。
水木しげるによって妖怪の存在を私たちが目にすることができるようになったとの例えを織り交ぜながら。
 
加えて、示唆に富んだこのような指摘も・・・
 
「この国は世界一を誇る数学大国です。そのことは、たくさんの先生や研究書などの書物が豊富にあることからもわかります。しかし、あり過ぎることで、かえって数学嫌いをつくってしまっているのかもしれません。」
 
なにもたよるところのない原点に立ち戻って、まずは自分の頭で考えることを常に実践してしてきた先生らしい説得力あることばでした。
 
その後の質疑応答では・・・
 
Q 「先生にとって数学とはなんですか?」
A 「人間のすむこの世界は数学でできているのです。人間の中にも数学が息づいています。であるならば、そうした人間として生まれ、人間としてあるという特権こそが私にとっての数学といえましょう。」
 
Q 「難しくてくじけそうになってもさらにつづける秘訣を教えてください」
A 「まずは〈わかるまでやれ〉。つぎに〈他人と比べるな〉。さらに〈マイペースを貫け〉。そして〈『勉強』をするな〉。ちなみにここでの『勉強』とは、他人からやれといわれて無理に我慢しながらやることで、自分からすすんで行う『学習』とは異なります。要するに、〈数学が出来たという喜び〉よりも〈自分で出来たという感動〉の方を大切にしてほしいのです。」
 
                                 〔以上、午前の「中学」の部より〕

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