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《新俳句》あれこれ 中学1年.

投稿日2010/1/29

例年、中学では
とあるお茶メーカーが主催する
《新俳句》大賞に全員が応募しています。
 
かつて見事に入選し、そのメーカーが販売する缶やペットボトルにその作品が披露されたことも。
 
さて、今年も一人六句ずつ、にわかに「俳人」となって創作に挑戦しました。
はたして、久我山には芭蕉や蕪村が、または一茶がいたでしょうか。
 
担当する中学一年生のクラスから、みずみずしい感性が織りなす「五七五」の一部をご紹介いたしましょう。
 
 
◆ 宿題の書き初めあわてて「高い理想」  (男子)
 
この「理想」、どうみても低レベルですが、新年早々慌てふためく作者の姿が浮かんできてほほえましい限りです。みなさん、「理想は高く」宿題はお早めに!

  
◆ 快便で単語覚えるひまも無し  (男子)
 
「健康」はなによりですが、こんな弊害があるとは…。それにしても「単語帳」片手に用足しに出向く作者は学生の鏡です。くれぐれもテストでウンに見放されませんように。
 
 
◆ お正月母からもらった大目玉  (男子)
 
もらいものがたくさんの年末年始。しかし、これは御免被りたいところでしょう。まあ、それもこれも親心。「君」のことを思うがゆえの「お年玉」以上の贈り物です。
 
 
◆ 鯵一匹安値百円重い生  (男子)
 
「金子みすゞ」の詩、『大漁』が思い浮かびました。貨幣価値では決めることのできない本当に大切なものとはなんなのかを改めて教えてもらいました。ゆえに心をこめて、「いただきます」。 
 
 
◆ やらずとも課題はいつも旅の友  (男子)
 
お父さんもお母さんも昔の学生時代を思い出して苦笑いしそうな一句です。これから、旅立ちの際には、ぜひとも「課題」とともに、「やる気」という大きな荷物をお忘れなく!
 
 
◆ 人と月輝くためには友がいる  (男子)
 
たとえば「闇」という名の「友」に感謝せねばなりません。裏方さんや脇役のおかげで主役は舞台上でまぶしいまでのスポットを浴びられるのです。だからいつも自分の周囲に、「ありがとうございます」。
 
 
◆ 霜柱踏み出す一歩重みあり  (女子)
 
どこにもその音は表現されていないのに、ずしりと重く胸に響いてきました。どんな決意で、どのくらいの勇気をもってその一歩を踏み出したのでしょうか。作者の前途に幸多かれと祈ります。
 
 
◆ 友達と背を比べてる影ぼうし  (女子)
 
おそらく男子ならたとえば、「腕相撲」となりましょうか。今は身も心もぐんぐんと成長するとき。その証しを「影法師」に見たとはなんと奥ゆかしいことでありましょう。
 
 
◆ 冬休み家族の心は温暖化  (女子)
 
いまや、もっぱら憂慮される「温暖化」問題。しかし、こんな「温暖化」なら大歓迎です。炬燵に入りお節を囲みつつ雑煮を頬張る家族団らんのお正月が目に浮かびます。
 
 
最後に、「お父さん」や「お母さん」をはじめとした「家族」を詠んだものから・・・
 
◆ 年の瀬に今年も痩せず悔やむ母
◆ おかあさん寒さ忘れて立ち話
◆ お年玉父のこづかいはるか越え
◆ 久しぶり父と向かった将棋盤
◆ 祖母の手のしわに重なる冬の干し柿
◆ おじいちゃんお酒きらして倒れそう
◆ 大不況我が家の食も色がない

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