「茶筅は 心をつけて 底につけるな」 千利休が諭したとされるこのような言葉が師範の先生からきかれました。 今日は、女子部の特別講座の中でも、季節そのものをじかに感じることのできる〈茶道〉実習の日。添えられた和菓子は、「あやめ」と「流水」。ありがたいことに、品よく「今」を味わうことに・・・。 ところで、裏千家の作法のみならず、「道」とつくものすべてに共通するのは「心」のこもったいとなみであること。それなくしては、こうした場も単なるお茶会に堕してしまいます。 一つ一つの流れるような動きがもたらす形式美は、その茶を点てる者の「心」のなせる業であることをあらためて実感することができました。