実に70年ぶりとなった選挙権の年齢引き下げ。
さっそくこの夏におこなわれる予定の国政選挙において、18歳の有権者として大切な一票を投じることになる者が多く含まれる高校3年生に対して、このたびその啓発運動の一環として三鷹市の選挙管理委員の方が来校され、選挙の仕組みや有権者として気をつけるべき事柄などについてお話くださいました。
その中で、実際に選挙へ向かう以前の望まれるプロセスとしては…
① 情報を積極的に集め
② 自分の頭でよく考えながら
③ 最終的に投票先を自分で決める
…といった、他によりかからず、あくまで我が事ととして自主的に取り組むことが大切であるとしきりに強調なさっていました。
また、そうした自律的な態度がことさらに求められる根拠として、自分たちの暮らしが深く政治とかかわっているという社会構造とともに民主的であることの権利と責任についてふれていらっしゃいました。
その後の質疑応答では…
「選挙違反の罰金の行方は?」
「ポスターの掲載順序は?」
「街頭演説の時間は決まっているの?」
「投票日が誕生日の場合、期日前投票は可能?」
…等々、具体的な選挙の運用そのものにかかわる質問が多く聞かれました。
その中でも…
「宇宙からの投票はできますか?」
近々、現実的になっていく宇宙時代に先駆けての問いかけに…
「今のところ、まだ宇宙からはできませんが、
南極からは特別なFAXによる投票が可能となっています」
とのコメントに、どよめきがおこりました。
そして、最後にご自身にとっての初投票の際の気持ちをたずねられ…
「ちょうど政権交代劇がみられた選挙だったこともあって
自分のわずかな一票も、大きな変化をもたらすことにつながることを
あらためて実感できたような気がします。」
選挙そのものの意義を、率直な感想が包み込んでいました。