先週までの〈書き初め〉に代わり、 現在、中学の廊下にはこれまた冬休みの課題であった《版画》作品が展示されています。
動きのあるものはもちろんのこと、静物であろうとも、その対象の一瞬をとらえる醍醐味は版画制作の楽しみのひとつ。また、版画は反転させてこそいよいよ完成をみるわけですから、「絵画」以上に最後の最後までその出来栄えは制作者といえども想像するしかありません、それだけに達成感は一入でありましょう。
構図といい、題材といい、実にバリエーションに富んで、ひとたび見入ってしまうとなかなか次のクラスに移動できないほどの力作や名作(迷作)が並んでいます。
また、さりげなく添えられた感のある「タイトル」も、作品としての大切な部分をになっています。
なかでも、清流でしかお目にかかれぬ「カワセミ」の貴重な立ち姿を見事にとらえた男子部1年F君。
その小躍りしたくなるような感動を「静かな森からの使者」と詩的なタイトルでつつみこんでいました。
以下、芸術科(美術)の先生方により選ばれた「金賞(特選含む)」作品をご紹介いたします。