いま、玉川上水沿いの遊歩道ではいたるところで《彼岸花》が満開を迎えています。
それはちょうど、しばらく姿を見なかったうちに背丈を一気にのばしてきた夏休み明けの中学生のようでもあります。
ところで、「彼岸花」といえば、自分自身をそれに託しつつ多くの句作りを為した俳人「種田山頭火」を思い浮かべます。
歩きつづける彼岸花咲きつづける
また、「彼岸花」は「曼珠沙華」とも呼ばれることで有名です。
曼珠沙華咲いてここがわたしの寝るところ
何事も「継続」することの尊さと
足場を固める「覚悟」がもたらす強さといったものが
ひしひしと感じられる「山頭火」らしい自由な「五七五」です。
みなさんは、何をし「つづけ」ますか?
そして、どこを「寝るところ」と定めますか?