現在、理科会館前の植え込みには、スズランを思わせるような小さな房状の白い花がたくさん咲いています。
その名は「ドウダンツツジ」。
可憐なその姿に由来する花言葉は「上品」。
また、木全体を遠目に見ると満天の星空が連想されることから「満天星躑躅」とも書かれます。
ちょうど冷たい雨に打たれて舞い降りてきたひとひらの桜が、傘を差し掛けるように寄り添っていたのが印象的でした。
一方、ぐずついた天気のせいで、元気いっぱいのとりわけ男子中学生たちはフラストレーションもたまり気味。
そんな気持ちの捌け口ともなったのか、湿気で真っ白に曇った廊下のガラスに少々稚拙な「落書き」が…。
時間とともに動かぬ証拠がより鮮明になるにつけ、当然、帰りの終礼では各クラスにてお小言頂戴と相成りました。
「上品」と「下品」、「品」の善し悪しは紙一重。
清濁あわせもつ雨の一日となりました。