~ 神代植物公園にて ~
早咲きの桜が春分の日を前にして曇天の空を華やかに演出するなか、今年度の修了式が中学・高校別に行われました。
四季の移ろいとともにある学校生活にとってこの時季は、いわば一年の締めくくりとしての「大晦日」。
それぞれの胸に去来するものはなんなのか、この一年を振り返る大切なひとときとなりました。
◆ 身につけるべきもの ~高校修了式 男子部長 S先生 講話より~
…この一年、さまざまな社会の一線で活躍されている方々と直接お話をする機会を得ました。
吉田沙保里さん、林修先生、さだまさしさん…。
これらのみなさんに共通していたのは、どんな逆境にあっても、ポジティヴな思考をもって前向きにものごとに取り組む姿勢でした。
敗北こそがチャンスなり、絶対にいつか№1になるんだ、できないことを理由にしてならない…
真の自己肯定と確かな自信をもって、わたしたちも一歩一歩前進していきたいものです。…
◆ 守るべきもの ~中学修了式 女子部長 T先生 講話より~
…ここに二つの数字があります。一つは「250兆分の1」。そしてもう一つは「0.6秒」。
前者は、私達人間が生まれてこの世に生をうけた奇跡の数字。そして後者はそんな人類の一生が地球の歴史のなかでどの程度のものかを示しています。
そうした貴重な命であるにもかかわらず、なにゆえ私達は傷つけ合い粗末に扱うことをもするのか。
人間たちがみずからに課したルールを守ることは、「自分の命」とともに「他人の命」をも守ることにほかならないのではないでしょうか。
このとき、命は権利とも言い換えることが出来そうです。こうして私達は本当の「安心」や「安全」を手に入れていくのだと思うのです。…