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どんぐり.

投稿日2007/9/11

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錬成館(部室棟)へ抜ける南庭には、校内でも「プチ武蔵野」が味わえます。
クヌギ・ナラなどの広葉樹が懸命に枝葉を広げて木陰をつくってくれています。

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昼休み、そこに置かれたいくつかのベンチの上に、
それは、ありました。

本来、まだ熟す時季を枝先にしがみついて迎えるはずでした。
まだまだ世間知らずの青二才にもかかわらず、背伸びして大地を闊歩しようとする若者のように。

おそらく、先日の台風の影響があるのでしょう。
すぐ脇にたつ守衛所のガードマンの方曰く、
「例年よりずっと早く落ちています」

これもまた、自然の運命、厳しさと思えば、仕方ありません。
無駄なこととはわかってはいましたが、せめてとの思いから、休憩中の「彼ら」をふるさとの土の上にそっと移してやりました。

ところで、「どんぐり」といえば、誰もが口ずさめるこの童謡を思い出します。

 どんぐりころころ ・・・

アッ!みなさん、このあとどう続くかおわかりですか?

 どんぐりこ? どんぶりこ?

正解は、「お池にはまって」しまうのですから、「どんぶりこ」ですよ!

あらためて・・・

 どんぐりころころ どんぶりこ
 お池にはまって さあたいへん
 どじょうが出てきて こんにちは
 ぼっちゃん いっしょにあそびましょう

 どんぐりころころ よろこんで
 しばらくいっしょに 遊んだが
 やっぱりお山が 恋しいと
 泣いてはどじょうを 困らせた

どんぐりは、土がなければ生きていけません。
水の中では生きられません。
どじょうは冬眠のためには何でも口にする雑食の生き物です。
厳しい冬を越えるためには、木の実でも何でも食べます。

なぜ、この童謡の原曲に「3番」が存在しないか、お分かりになりましたか。

残された歌詞の示すドラマは、
どじょうがどんぐりを食べてしまうそのシーンを描くしかなかったから、
といわれています。

日本の童謡には、こうした悲劇性と背中合わせのものが多くあります。

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ベンチの上に寄り道した「どんぐり」を見つめつつ、
柄にもなく、おセンチな気分に浸ってしまった昼休みでした。

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