臨時休校明けのキャンパスが、一気に華やかさを取り戻しました。
女子部の中学2年生がこの1年かけて取り組んできた特別講座の〈華道〉実習も、本日いよいよ最終回を迎え、班ごとの「共同制作」に挑戦しました。
その花材のなかに、ひときわ小ぶりな「桜」を見つけました。
その豊かな花芽と均整のとれた姿が好まれて、新春のお祝い事によく使われる品種です。
とはいえ、一年のうちで最も寒さ厳しいこの時期にこれほど可憐な花をつけるとは愛おしくもありただただ脱帽するばかり。
きけば、12月の時点で切り出し、あえて寒さにあてて発芽させるのだとか。
こうして、切られても寒さの中に放り出されても弱ることなく、かえって強靱な生命力をみせるこの花言葉は「精神美」。
守られた温室育ちでは得られない真の美しさを、この花に見出したような気がします。
なお、この「啓翁桜」を使った作品をはじめ、その他もすべて校内の各所に展示されることになっており、しばし見る者みんなの心を潤してくれることでありましょう。