「…バスが渋滞したので遅れてしまいました。…」
今朝方、遅刻した中学生が苦し紛れに口にした言い訳です。
その後、他から寄せられた目撃証言から、睡魔に襲われて久我山駅を寝過ごしてしまったことが判明しました。(笑)
遅刻という事実は変わらねど、せめて「自分」の過失ではなく「バス」の遅延という不可抗力によるものとすることで、せいぜい自分自身を少しでも守りたかったのでありましょう。
今年も、ご近所の庭先で、澄明な冬の日射しを吸い込んだかのような「ロウバイ」が見頃を迎え、あたり一面にその芳香を漂わせています。
「ロウバイ」のなかでも花弁の内側まで黄色いこの花は、「素心蝋梅」(そしんろうばい)と呼ばれる種類です。
「素心」とは、「いつわりのない」「かざらない」本心のこと。
気持ちが「保身」に傾いて、ついつい嘘を口にしそうなときこそ、この花のように透き通った「素心」をもって、正直でありたいものです。