「やり方が分からず、正月三ヶ日まで延ばしてしまった版画の宿題。
色々試行錯誤して作ったこの作品。
魅力はないけれど版画の味がよくでていると僕は思います。」
~ 中1男子 『特選』作品 ~
作品そのものもさることながら、添え書きされたコメントからも、「(木)版画の味」とともに作者自身の正直で優しい人柄がにじみでてくるようです。
先日までの黒白のコントラストあざやかな《書初め》につづいて、現在中学の廊下は、バラエティに富んだはがき大の《版画》作品でとてもカラフルに彩られています。
干支にちなんだものから、季節感に満ちた風景や身近な静物に至るまで、木版画ならではの臨場感をもってその実景や実物に迫った力作が揃っています。
以下、芸術科の先生方によって選出された「特選」ならびに「金賞」の作品(各クラスから1作品)を集めてみました。
(※クリックすると拡大します)
■ 男子部中学1年
■ 男子部中学2年
■ 男子部中学3年
■ 女子部中学1年
■ 女子部中学2年
■ 女子部中学3年
加えて、管理人の独断と偏見から、印象に強く残った次の2作品も紹介したいと思います。
見事な「鏡文字」作品を披露してくれたのは男子3年のS君。
初めてならいざ知らず、3年目ということは、もしやねらった?(笑)
そして最後は、個人的にもっとも心惹かれた女子1年Kさんの作品です。
折り重なるような木々の梢、地面に伸びるそれらの陰影、さらには散り敷いた色とりどりの落ち葉まで、実に繊細な版画に仕上がっています。
こんな葉書をいただいたなら、言葉はなくともしばし幸せな気分に浸ることができましょう。