高校三年生のあるクラスにて。
授業のはじめに
「今日は何の日ですか?」
と尋ねてみると…
みな口々に
「パール・ハーバー!」
と躊躇なく返してくれました。
なんという、キラキラと輝きに満ちたやさしい言葉の響きでありましょう。
「開戦」「真珠湾攻撃」 等々
そんな言葉が飛び出すことを予想していただけに、虚を突かれたわたしは、二の句が継げなくなってしまいました。
同じ過ちをくりかえさぬための「非戦」の誓いは絶対なれど、七十三年経った今日、その姿勢をどのような方法で保ちつづけるのかが大事な課題となっているように思われます。
キラキラと輝きに満ちた洋上の美しき島々を、ふたたび血に染まった戦場としないためにも…
前日まで「乾通り」の一般公開にともないたいへんな賑わいを見せてみた皇居周辺も、いつもの静けさを取り戻し、平和なうちにこの一日を終えようとしていました。