今秋70周年を迎えた本校の記念行事も、いよいよ前期課程(中学1・2年)の生徒たちを対象としたこのコンサートをもって一段落。
本日ご招待したのは、笙や篳篥といった雅楽の演奏者として名高い、現在國學院大學の客員教授でもある、東儀秀樹氏。
※Togi Hideki official website
※東儀秀樹 オフィシャルブログ
雅楽器そのものの演奏はもちろんのこと、思いがけない「女声合唱部」とのコラボや、即興のピアノ演奏に加え、ご自身の歌声までも披露、その多才ぶりをいかんなく発揮してバリエーションに富んだステージとなりました。
「音楽は、絵や彫刻などと異なり、一瞬にして流れ去ってしまう芸術です。
だからこそ、わたしはその一音一音を奏でる瞬間をかけがえのないものとして大切にしたいと思っています。」
こうした一期一会の音楽性は、そのまま言葉の世界にもあてはまるものとして、一つの「音」同様、一つの「言葉」にも責任を持つことの大切さを強調されていました。
また、即興こそが音楽の楽しみであるとした上で、最前列の生徒たちから任意に「ソ」「レ」「ファ」「ミ」の四音をリクエストしてもらい、それに自ら「ド」を加えた五つの音を基調として、その場の気持ちをアドリブで曲にするという離れ業まで披露。
そして、最後のアンコールにいたるまでその奏でる音楽のみならず、会場に詰めかけた聴衆一人一人をも、無上の優しさで包み込んでくださいました。
それにつけても、
十月の〈さだまさしコンサート〉といい、
このたびの〈東儀秀樹コンサート〉といい、
ともに「全校生徒」もれなく
味わわせてあげたかった・・・です。
残念!