試験3日目の今朝は、冷え込みもいちだんと進み、暦の上でも「霜降」を迎え、いよいよ冬の入口がすぐそこまで迫ってきました。
いつのまにやら、校内の欅もしだいに色付き始めています。
とはいえ、同じ欅でも、その進み具合はまちまち。
その後の散り際も、それぞれのペースで展開されるに違いありません。
「グローバル化」の呼び声のもとで、知らず知らず進められる均質化と没個性。
さらに、「情報化」の波にのみこまれるようにして、じっくりと自ら考える時間を奪い去るスピード感。
どんなに「よい」とされるものごとであっても、必ず功罪相半ばするものです。
こうした時代だからこそ、思いおこされる一句がここにあります。
木の葉ふりやまず いそぐないそぐなよ 加藤楸邨