来週9日(月)から13日(金)にかけて、
九州を巡る《修学旅行》に出かける高校2年生が
本日、学年末試験を切り上げて後、
男女合同で剣道場に集まり、旅の安全を祈願しました。
時の流れは本当にはやいもので、先日卒業した諸君らに
帯同した昨年のことがつい昨日のことのように思い返されます。
(その証拠に、現地でお世話になった観光バスの
テーマソングをフルコーラスで歌えます!・・・笑)
ちなみに昨年の様子は、こちら。
第一日(鹿児島)
第二日(宮崎)
第三日(熊本・長崎)
第四日(長崎)
第五日(大宰府)
さて、無事祈願を終え、
学校長から「旅すること」の意義についてお話がありました。
・・・人は、旅をすることで、自らの「身の丈」、「身の程」といったものを知ることになります。
それは、一つに、日常生活をおくっている空間から出て、非日常的な空間へ移ることによって、得られる感覚だからでしょう。
また、それは、異なる時間軸の中に自分を置くことにもよるのだと思います。
つまり、旅は、自分を再発見する場であるといえそうです。横軸としての空間、縦軸としての時間、そうした異なる時空間の中に身を置くことで、「わたくし」という存在が、今この時、この場にいることのかけがえのなさといったものを知ることにつながるのだと思います。
加えて、「九州に行くと、この国のことを思う」のですが、理屈を越えたこの感覚をぜひつかんできて欲しいと思います。
つづいて、男子部長のS先生からは、「なにゆえ九州か」について・・・
◇世の中には風化させてはならないものがある
・・・知覧では、皆さんとほぼ同じ年齢で逝った多くの神風特攻隊員たちの家族に宛てた手紙の数々をじっくりと読んできて欲しい。そして、今が、わたしが、そうした歴史の上に成り立っていることを実感したい。
◇強く、やさしい人というものは・・・
・・・九州というところは、歴史的にも環境的にもこの国にとって犠牲的役割を担ってきた土地といえるかもしれない。度重なる戦乱、あいつぐ火山の噴火など、こうした負の要素が絡み合って、不毛の大地が広がっていた。しかし、それゆえに、九州の人々は、団結の力と強調の心をもって自分達の国を守ってきた。この強さとやさしさは、今にも引き継がれている気質である。ぜひ、旅先では、現地の人とのふれあいを大切にして欲しい。