通学路でもある玉川上水兵庫橋近くのケヤキの大木2本が、まもなくお引越することになりました。
というのも、近い将来、ちょうどこの付近を「放射5号線」と呼ばれる幹線道路が建設される予定になっているのです。
そのちょうど車道となる位置にこの木があったというわけです。
「ええーーあんなに立派な木が切られちゃうの!」
そんな声が聞こえてきそうですが、今回はあくまで「お引越」です。
この「放射5号線」は、極力現在ある環境の保全をモットーとして計画されています。
具体的には、その総幅員60mの中心に上水の流れを残しつつ、その両側に25m幅の緑地空間と遊歩道を確保します。
そして、その外側にそれぞれ7.5m幅の車道を通し、さらに10m幅の植栽帯と歩道(自転車道含む)を設けることになっています。
したがって、2本のケヤキはちょうど上水と車との、それぞれの流れを分ける役割を担っているようです。
記憶に間違いなければ、その昔このケヤキの傍らには、移動図書館のように本がぎっしり詰まったバスが停まっていた時代がありました。
その後、しばらくしてその一帯が児童遊園に変わり、遊具に集まる地元の子らに木陰を提供していました。
そして、なにより本校に集った3万人を超える生徒らの姿をずっと見守ってくれていたに違いありません。
おそらく、65年ものあいだ・・・。
きけば、これだけ大きな樹木の「お引越」は、そう簡単ではないとのこと。
どうか、新たな場に馴染めず、「ふて腐れ」・・・いや、「根腐れ」などおこしませんように。
着工は、今月中旬頃の予定です。