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《はなしことば教室ーことばの基本》女子特別講座(中学1年).

投稿日2014/10/3


 
大切な身だしなみとしての「ことば」。
それは、単なるコミュニケーションの道具としてだけでなく、気持ちや心までも伝えるはかりしれない大きな力をもっています。
 
女子部の特別講座では、まず伝統文化の源にはそうした「ことば」の力があることを大切に考えてすべての学びのスタートとしています。
本日は、「はなしことば教室」(計5回シリーズ)の第一回目として、「ことばの基本~なぜ、「あいさつ」が大切なの?」について考えました。
 
なお、今年の講師は、元TVKアナウンサーで、現在はフリーとなられ、同時にいくつかの大学でも教鞭をとっていらっしゃる原良枝(はらよしえ)先生。先生は、國學院大學(文学部)のご出身でもあり、『ことばの力』をテーマに神奈川県の職員研修や国語科教員の研修講師なども担当されています。
 
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◆「ごきげんよう」 「こんにちは」
…「ごきげんよう」には「ごきげんよろしくありますように」といった相手への「祈り」の気持ちがこもっているんです。また、同じあいさつことばに「こんにちは」がありますが、これは「今日(きょう)は…」のあとが省略されていて、そこにもやはり、その言葉を発した人のいろいろな気持ちや情報がふくまれているのです。
つまり、あいさつことばは、ことばももちろん大切ですが、あいさつという行為そのものに意味があるのです。
 
◆音声言語としての「はなしことば」
…「書き言葉」との違いは、はなしことばには身振りや手振りといった「身体(運動)」が伴われます。さらに五感ともいわれる「身体感覚」も大きく影響しています。その証拠に、気持ちのいい音楽を聴いているとうとうとしてしまうことがありますが、あれは音声が耳にふれて心地よさを運んできてくれているのです。
そう考えてみると、人間の声って肉体の一部といえそうです。
 
◆「レモン哀歌」(『智恵子抄』より) ~ 先生が実際に「朗読」してくださいました
…私が、はじめてそうした人間の発する声や音という存在に感動を覚えたのは、小学三年生のときラジオから流れてきた高村光太郎の詩の朗読でした。なかでも自分自身うまく読むこと(発声)ができなかった「レモン哀歌」のおわり二行をそのラジオは見事に朗々と読み上げたのです。この感動はわたしにアナウンサーへの夢を抱かせるに十分すぎる原初体験となりました。
 
◆豊かな「ことば」
…それでは、ことばを発するすばらしい「声」とそれをききとるたしかな「耳」があればいいのでしょうか。
そこに、さらなる豊かな「言葉」が加わることで、より一層コミュニケーションも豊かなものとなります。
 
◆世界の「名言」から
* ルソー  「言葉は音楽のように生まれた」
* ヘルダー 「言葉はヒトを動物から区別する」
* ソシュール 「言葉は世界を句切る記号である」
* チョムスキー 「人は生まれつき言葉をもっている」
 
 
〈まとめ〉  話し言葉は、その人の人格そのもの。
       魂のかけらでもあります。
       だから、ぜひとも言葉は大切に扱って欲しいのです。
       使い方を誤れば、人を傷つけることにつながってしまうから…
 
〈発声練習&滑舌練習〉  ※実際に全員で声を出してみました。

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