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進路指導・特別授業【第3回】 女子部中学3年.

投稿日2009/2/13

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「可能性を信じて ~後輩へのアドバイス~」
           講師/外務省国際協力局勤務
                  清 水  彩 子 氏
 
                 14:20~15:10  小講堂
 

女子部の中学三年生を対象とした特別授業
シリーズ〈働くということ〉
社会の第一線で活躍する方からお話をうかがう貴重な機会となっています。
 
本日の講師はほかならぬ本校卒業生でもある
清水彩子(しみずあやこ)さん。身近な先輩からのお話に、
進路に対して最も悩む時期にある中学三年生は、
明るい希望を見出すことができたでしょうか。
 
清水さんは、本校卒業後、東京外国語大学在籍中に、
インドネシアの日本大使館にてアルバイトを経験。
卒業後の01年、外務省に入省。
02年から07年までインドネシア日本大使館に勤務。
昨年帰国し、現在は省内の国際協力局専門機関課に勤務されています。
 
外務省という職場での仕事の様子やインドネシアでの体験に基づきながら、
独特な語り口で「働くこと」の普遍的な意味について
時折ユーモアも交えつつお話くださいました。
 
最後に設けられた質疑応答の時間でも、
活発なやりとりが見られ、
先輩後輩という近しい関係ゆえの
ほのぼのとした講演会となりました。(以下、その概要です)
  
◇外交官に求められるもの
 責任感や使命感など、とりたてて外交官だけに限ったことではなく、
 どんな仕事をする上でも必要なことばかりですが、
 中でも、途上国の過酷な環境にあっても生活することができる
 「たくましさ」が、人一倍わたくしを支えてくれました。
 
◇女性にできないこと、女性にしかできないこと
 現在外務省には5500人が勤めていますが、
 その2割が女性で占められています。
 紛争地域への派遣は難しいものの、
 場を和らげ和ませる特性を生かした通訳などは
 女性ならではの仕事といえるでしょう。
 
◇高校生活4年間&大学生活7年間
 久我山高校二年生の時、廊下に張り出されていた
 「東京都交歓留学生募集」のポスターがきっかけで、
 休学して一年間オーストラリアへ。
 その時、異国の地でつくづく感じたことが
 「ああ、やっぱり私は日本人なんだなあ」
 その後、東京外国語大学外国語学部東南アジア語学科に進み
 インドネシア語を専攻するに至っては、
 やはり、学内のポスターで募集していた
 インドネシア日本大使館でのアルバイトを経験しました。
 当時、とにかく「大人になりたくない」といったモラトリアムな気分に
 あった私も、現地でようやくさまざまな「社会のしくみ」というものを
 実感することになりました。
 
◇私の仕事の一端をご紹介
 途上国では、ひときわ深刻な病気である
 エイズ、結核、マラリアといった三大疾病に対して、
 医学の立場からではなく、
 政策面でどうしたら局面を打開し
 実際に苦しんでいる人々を救うことができるのか、
 そのことに力を注いできました。
 また、五年間にわたる現地大使館での勤務では
 要人の通訳をはじめ、津波や地震による被災地にも
 出向き、実態の把握にいち早くつとめたりもしました。
 
◇私にとって(外務省で)働くこととは
 ●得意なものを活用して生活の糧を得ること
 ●外国に住みながら仕事をする機会を得ること
 ●歴史的な瞬間に立ち会えること
 以上の三つに加えて私が特に思うことは・・・
 ●世界の中の日本の形をつくりあげること
 ●日本人として生きること
 ●日本の国と国民を守ること
 
◇みなさんへのメッセージ
 ●得意なことをまじめにする
 ●自分が何を好きなのか考える
 ●人と違うことをする
 ●人任せにしない
 ●自分の頭で考えて行動する
 ●よく勉強する
 ●今しかできないことをする
 
◇最後に・・・この言葉を覚えてください
 「Terima kasih banyak」(ありがとう)
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◇Q&A 
 「なぜインドネシア語にしたのですか?」
 …オーストラリアに留学して、英語の次に何を学ぼうかと
 考えた際、選択肢はフランス語とお隣のインドネシア語になりました。
 その時父親いわく
 「そりゃ当然、フランス語だろ」
 この一言で決めました。(一同 笑)
 
 「後悔したことはありますか?」
 …学生時代にもっときちんと勉強しておけばと思いました。
 歴史も古典もあれだけやったつもりだったのに・・・
 あまりに日本のことを知らな過ぎて・・・
 
 「得意なことを周りに認めてもらうためにはどうしたらいいですか?」
 …無理に認めてもらおうとしなくたっていいんじゃないかしら。
 本当に好きで得意なことだったら、いつかは必ず認められる時がくるから。
 (「ワーーー!かっこいい!!! 場内ひときわ沸く)
 
◇番外編 
 「(このたびの仲介者でありかつ高校時代の恩師でもある)
  H.T先生には明日チョコレートあげるんですか?」
 …あっ!忘れてました!
  (「仕方ないなという義理義理の表情を浮かべつつ)
  久我山駅前で買っておきまーす!(一同 笑 ・ H.T先生 苦笑)
 

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