今年の中学芸術鑑賞会(6月16日)は伝統芸能の「能楽」(金春流)を鑑賞します。
演目は、狂言が『太刀奪』、能は『黒塚』。
当日は本校貸切の国立能楽堂(千駄ヶ谷)にて、本物の「舞台」にふれる貴重な体験をつむことに。
そこで、このたび事前学習(4日…男子・5日…女子)として、女子部の特別講座でも長年にわたりお世話になっている金春流能楽師の本校卒業生、高橋忍氏(31期卒)にお越しいただき、能楽そのものの歴史から作品の解説、さらには当日実際に使われる「面」や「鬘」をはじめ、「衣装」に至るまで、まさに手にとって味わうまでの得難い「予習」が実現いたしました。
ところで、このたびの『黒塚』は、いわゆる「鬼女」物として名高い演目です。
見てはなりませんと言われれば言われるほど、見たくなるもの。
あの鶴の恩返しにも通じる人間の欲との葛藤がこの作品にも流れています。
さて、生まれて初めて能楽にふれる生徒諸君。
その魂を恐ろしい鬼に吸い取られてしまうかもしれないこわーい「舞台」です。
今からでもおそくはありません。
「のうのう…御覧じ候な。」
どうですか?
かえって、観たくて観たくて仕方なくなってきましたか? (笑)